※背景設定してみました👍🏻💚
阿部side
な、なんか緊張してきた…。
でもここで言わなきゃどこで言うんだ…!
「あべべ…ちゃん?」
「へっ…!あ、佐久間さん…」
「ごめん!驚かせちゃって。」
「全然大丈夫です、!」
「それならよかったぁ…。
ってか、ここ、綺麗な海だね!」
「ですよね!」
「でも…海で話したいことってなんだろ?」
「海をチョイスしたのは…ゆっくり話したくって、笑」
「あー!そういうことだったんだ。」
「はい。笑」
「いいよ、あべべちゃんの話聞かせてよ!」
「えっと…引かれないか心配なんですけど、大丈夫ですか?」
「全然、あべべちゃんに引くことなんかないから大丈夫!」
「じゃあ…」
待って…めちゃくちゃ緊張する。
“俺、男だったんですよ”
“え…そんな!男だなんて…騙された。”
“騙してなんか…”
“俺はいつもかわいい女の子だと思ってたのに…散々だ。じゃあ。”
“ちょっと…待って!”
そんなことが余裕で脳内再生される。
「あべべちゃん…?」
「ぁ、あの…えっと」
「ゆっくりで大丈夫だよ!」
そう言ってニコっと満面の笑みを漏らす佐久間さんは、
この世界で一番と言っていいほど素敵だった。
「えっと…俺…
男…なんです。」
そう言ってつけていたロングヘアのウィッグを取って、
“本当の自分”を晒した。
茶髪で右分けにした前髪、ふわっとなった髪。
メイクもしてない、本当の自分、阿部亮平が。
「…ぇえっ!?」
「ごめんなさい…今まで騙して…グスッ」
何故か視界がぼやける。
…あれ、なんで泣いてんだろ。
「引いちゃいましたよね、ごめんなさい…
また、どこかで。」
「ちょっと待って!!」
「え…?」
「そんなんで…そんなことで引くわけないじゃん!
俺、こんなことで冷める男じゃないから!!」
佐久間さんの声が響きわたった。
その目は確かだった。
じっと、夏の太陽にも負けじと見つめてくるその眼差しは本気だ。
「ほんと、ですか…?」
「当たり前だよ!3年間も片想いしてきた人に、
そんなことで冷めるなんてありえないから…!」
「片想い…?」
「あ…あっ!!言っちゃった…」
「この際もう言っちゃえ…!あの!!
俺からも言わせてください。」
「はい…?」
「俺、佐久間大介は、3年間インスタグラマーの阿部亮子さんに…
片想いをしていました。顔を初めて見たとき、自分が思い描いていた、
美人な人だって、もっと心を掴まれました。
今、男だって知ったけど、貴方は男性だったとしても、女性だったもしても、
俺は惚れていました。」
「っ…//」
初めてのことに恥ずかしさを隠せない。笑
「だから…だから、結婚を前提に、
僕と付き合ってください!」
「ぇ…はい!もちろんです!」
「やったーー!!
ありがとう、“亮平”さん。」
「いいえ…俺も嬉しかったです!」
「…ってか、めちゃくちゃイケメンじゃん!?」
「え、ありがとうございます…?」
「そこ首傾げるとこじゃないからね、!?」
「ふふ、ありがとうございます!」
日本ではまだ同性婚は認められていないけど…
俺らなりの生き方をこれから探していく。
fin.
大変長らくお待たせいたしました!!
ついに完結です!!
そして、初めての1000字超えでございます。笑
書き手としての初めての作品でしたが、たくさんの方に読んでいただいて、
本当にありがとうございます。
皆様のおかげで、無事完結いたしました。
今後afterstoryや、作者からのコメントがありますので、
そちらも楽しみにしていただけるととても嬉しいです!
本当にありがとうございました!
これからもさくさくさくまをよろしくお願いします!












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!