続きの続きの続きです!
あれからしばらく歩いて、、
歩き疲れたせいか、
足を動かす度にズキズキと
足が軽く悲鳴をあげている
”まだいける”。
無神家のみんなだったらこんなところで
倒れたりなんかしない、!
私も強くならないと、みんなが居なくたって!
そう頭では思いつつも、
足がとうとう限界を迎えたのか、
感覚を失い、体制が崩れるーー!
”トン”
でも、何故か私の体は倒れず、
何かに よりかかっているような、
引っ張られているような、感覚がする
コウさんの声がする。
そうだ私は後ろを振り向こうとして
初めて気づく。
私、コウさんに”後ろから抱きしめられてるんだ”
少しずつ、私を抱きしめる力が強くなる
私はこれ以上コウさんを
心配させないように
軽く微笑む
そんなことわかってる
私なら大丈夫。だから、!
私の心配をしないで、、
だって、あなたの方が、、!!
そうだよ、コウさんが傷ついたのは私のせいだ
私がみんなに頼りまくりでどうしようもないから
みんなが私なんかのために傷つくんだ、!
コウさんは、私の首筋に強く噛み付く
激痛で、とても苦しいけど、コウさんが
私をすごい心配してくれてたって
優しい気持ちがキバを通して伝わってくる
キバが沈み込む度に
ジュルッて音が、頭に響く
コウさんは、辞める気配もなく、
私の首筋にまた強く噛み付く
さっきより、もっと痛くて気を失いそう
パタッ、と全身の力が抜ける
無神家、、
あれ、私。
さっきまで何してーー
私はベッドから上体を起こそうとする、が
ズキっと身体が痛む
”ガタッ”
私の声に誰かが気づくと
こっちに小走りで近づいてきて
ぐっ、と体を引き寄せられる
その正体はルキさんのようで、
ギュッと身体を強く抱き締めてくる
私、自分のせいだって、悪いこと言っちゃった
コウさんは、自分を傷つけてまで
探しに来てくれたのに
突然心を見透かされたように
ルキさんは言う
ルキさんは私の身体から離れると
私の首筋に指を差した
そう言うと、ルキさんは
コウの部屋
コンコン、コン
反応がない。
でも、私は扉に軽く手のひらを扉に着けて
語りかける
私が扉から離れようとした瞬間
急に扉が空いてーー!
”ガチャ”
”ギュッ!
気づけば
コウさんが私を抱きしめていた
いつもより声を低くして、コウさんは言う。
コウさんは、ほっとしたような顔をすると、
私の身体からそっと離れる
2人でリビングに戻るとーー
みんながコソコソと何かをやっている
アズサさんが、私たちに気づき、
小走りで近づいてくる
と思えば、、
そのまま、私とコウさん、
2人まとめて抱きしめられてしまう。
そう言うとアズサさんは、ゆっくりと体を離す
そうやって、ベタ展開である[感動的な再会]
をしていると、
前の方から声が聞こえてくる
声を聞き、ユーマさんと、
ルキさんの所に向かうと、、
そこにはーー、、
大きな笹の木があって
そのまわりにルキさんがいて黙々と
作業をしている
そんな感じで、軽く作業をして、
大きな笹の木が完成した
ルキさんはそう言うと
短冊を私たち一人一人に配る。
みんなはそれぞれカラフルな
短冊に願い事を書き始める
私が渡された色は、、赤。
私が聞くとルキさんは、、
青色にするらしい。
そんな感じで、みんなに続き、
私も願い事を書き始める。
それが終わると、飾りつけをして、
今度こそ、笹の木は[完成]した
今、私たちはそれを眺めている
私はーーー。
七夕編終わり
どうも間宮です!
七夕編おわりました!
結構疲れました!
あと、ひとつ言っておきますが、吸血シーンを
入れさせていただきましたが、
本編では、まだあなたちゃんは、
無神家の兄弟がヴァンパイアだって知りません!
これは未来の話です!!
一応言っておきました!
それでは、皆様七夕編、ここまで読んで頂き、
ありがとうございました!
それでは!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。