今やツーツーと鳴ったガラケーに電源ボタンを
押すと、液晶画面が真っ暗になった。
親が迎えに来る事を目の前の彼に伝える。
これで一安心して彼も学校へと気兼ねなく
登校する事ができるだろう。
すると、タイミングよく。今朝私たちが
乗っていた電車と同じものがホームにやってきた
美人なお兄さんとはここでお別れか。と
少し寂しく思っていたら……
彼は乗ることもなく、電車はそそくさと次の
駅まで行ってしまった。
そしてなぜか目の前であれこれと様子を
見てくれた彼は私の隣の椅子に座っていた。
あ、あれ???
できすぎているお兄さんに不覚にも
ドキッと胸が高鳴ってしまった。
ヤバいヤバいヤバい。もう出会うことはできない
男の人に恋に落ちたら苦労どころじゃない…っ!
そう。心の中で慌てふためき、
自身の体に広がる熱を静めた。
・
・
無言な空間のまま迎えを待っているとき、
"それ"は不意にやってきた。
なんだか一気に眠気が襲ってくる。
眠っちゃダメなのに、、
ゆっくり意識が沈み込むのを最後に、
自分の意識関係なく瞼が落ちていった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。