第5話

 🚬 × 𝟒
2,314
2023/08/28 10:12 更新






あなた
 母が今から迎えに来るらしいです 






   今やツーツーと鳴ったガラケーに電源ボタンを

   押すと、液晶画面が真っ暗になった。





 そうですか。
 それは良かったです 






   親が迎えに来る事を目の前の彼に伝える。


   これで一安心して彼も学校へと気兼ねなく

   登校する事ができるだろう。





 あ、 
あなた
 あ、 







   すると、タイミングよく。今朝私たちが

   乗っていた電車と同じものがホームにやってきた




   美人なお兄さんとはここでお別れか。と

   少し寂しく思っていたら……


   彼は乗ることもなく、電車はそそくさと次の

   駅まで行ってしまった。






あなた
 え? 




    

    そしてなぜか目の前であれこれと様子を

    見てくれた彼は私の隣の椅子に座っていた。


    あ、あれ???






あなた
 …行かなくてもいいんですか? 
 ? どこへ、ですか 
あなた
 いや。普通に学校に、です 
あなた
 もう大分落ち着いたので私に
 付き添わなくても大丈夫ですよ 
 あーいや。親御さんが来るまで 
 付き添いますよ、私
あなた
 えっ。でも学校が…    
 むしろサボる口実ができて
 ラッキーだと思ってるので 
 気にしないでください
あなた
 そう、ですか 






   できすぎているお兄さんに不覚にも

   ドキッと胸が高鳴ってしまった。



   ヤバいヤバいヤバい。もう出会うことはできない

   男の人に恋に落ちたら苦労どころじゃない…っ!




   そう。心の中で慌てふためき、

   自身の体に広がる熱を静めた。




























   無言な空間のまま迎えを待っているとき、

   "それ"は不意にやってきた。







あなた
 あっ……    







   なんだか一気に眠気が襲ってくる。

   眠っちゃダメなのに、、


   ゆっくり意識が沈み込むのを最後に、

   自分の意識関係なく瞼が落ちていった。

























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