りうらを部屋に隔離して 拘束具を手に取る 。
精神科医になって 最も辛い時間が始まる 。
ほとけが消えて 早くも2ヶ月が経つ 。
月日が流れても 記憶は消えない 。
ベッドに括り付けられているベルトで
りうらの手足と腰を固定する 。
ぴくりとも動かない身体に
不安と少しの恐れを感じる 。
目の中の瞳も 揺れない 。
届いているか 、 分からない けど
今 医者として 伝えたいこと
なにか響くものがあったとしたら
それでいい 。
扉に鍵をかけようと 鍵を探す 。
戸棚を開けた その時だった 。
心臓を誰かに止められるような感覚に
目眩と立ちくらみで 立っていられない 。
圧迫感が強く 呼吸が苦しい 。
このままだと 死ぬ 。
死んでしまう 。
暫くすると 落ち着いてきた 。
ゆっくり立ち上がり
りうらの部屋に鍵をかけた 。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。