しばしの沈黙
…気まずい
さすがに向こうも気まずいのだろう
何かを言おうとしては無言の繰り返し
…はぁ
そりゃそうだよね
私とエースがあったのはうんと昔
そもそも私だって名前すら覚えていなかったんだから
期待のしすぎだ
そう言ってこの場を離れようとする
が、その動きを遮るかのようにエースが私の腕を掴む
あー…
そういえばエースの名前…呼んだな、、、
誤魔化しが効かない…
なら致し方なし
2度目の謝罪を述べ私は全力で手を振りほどくと勢いよく走り去った
…いや屋台やら何やらを使って建物の屋上を駆け抜けたって言った方がいいだろうか
とにかく私はその場を必死で離れた
夕方____.
空は紅く染まり黒い鳥が空を駆け巡る
私は先程とった宿の中でのんびり空を眺めていた
覚えてない…か……
本人見つけるために旅に出るって言って見つけたまでは良かった
とうの本人が私を覚えてないんじゃ意味ないよな
神様ってホント酷い、、、
…けど 見つける って旅の目的は達成されたのかな
ならあとは任務を片付けるだけ
無言で部屋の中にある机へ目を移す
そこには小バックが1つだけ
中にはでんでん虫が入っている
…コアラになら相談してもいい…かな?
私は電話をかけるべく小バックへ手を伸ばした












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。