第33話

Thirty
2,385
2023/09/21 14:35 更新










あなたside









三ツ谷 あなた
三ツ谷 隆
ん?
三ツ谷 あなた
ごめんなさい

私は深々と頭を下げた






謝っても謝りきれないことは承知の上で だ
三ツ谷 隆
...
三ツ谷 あなた
隆には今まで迷惑かけた
三ツ谷 あなた
突然姿を消して
三ツ谷 あなた
2年近く音信不通だった

余りにも声に出すのが辛くて涙が出そうだった






でも辛いのは私だけじゃない






隆もだ






私より隆の方がずっと辛い思いをしていた






そう思い涙をぐっと堪えた
三ツ谷 あなた
久しぶりに会って逃げようとした
三ツ谷 あなた
隆に...みんなに会うことが
三ツ谷 あなた
怖かったの...

そう言ってから暫く無言が続いた






まだ話さなければいけないことは沢山ある






なのに言葉が詰まって出てこなかった
三ツ谷 隆
...高校は

すると 何を思ってなのか隆が口を開いた
三ツ谷 あなた
...行ってない
三ツ谷 隆
嘘だったのか
三ツ谷 あなた
...うん

"嘘"






隆から出るその言葉は私に痛い程刺さった
三ツ谷 隆
...彼氏ってのは...
三ツ谷 あなた
...それは本当
三ツ谷 あなた
暴力とか振るわれてたのにね...w
三ツ谷 あなた
何を思ってその道を選んだのか
三ツ谷 あなた
正直分からないんだ
三ツ谷 隆
姉ちゃんに...決定権はあったのかよ
三ツ谷 あなた
...ない...かな
三ツ谷 あなた
大寿くんの言ってたとおり私は"支配"をされていた
三ツ谷 あなた
ほぼ毎日のように躾があって
三ツ谷 あなた
その度にココとイヌピーが手当てしてくれてたの
三ツ谷 あなた
病院沙汰になったこともあったかな...w

なるべく






なるべく心配かけないように






私は笑って話した
三ツ谷 あなた
そういえば...さ
三ツ谷 隆
...
三ツ谷 あなた
お金とか困ってない...?
三ツ谷 隆
...大丈夫
三ツ谷 あなた
よかった...
三ツ谷 隆
...んでだよ
三ツ谷 あなた
...バイト代
三ツ谷 隆
バイト代?
三ツ谷 あなた
私のバイト代ね...6割程度だけど家に振り込んでいたの
三ツ谷 あなた
残りは大寿くんに...ね
三ツ谷 隆
え...?
三ツ谷 隆
んであいつにあげる必要があったんだよ
三ツ谷 あなた
...大寿くんはお金を誰かから巻き上げたりして貯めていたの
三ツ谷 あなた
それに...見兼ねたって言うか...
三ツ谷 あなた
やめさせないとって心配になっちゃって
三ツ谷 隆
...
三ツ谷 隆
ほんとに...
三ツ谷 隆
どこまでお人好しなんだよ...ポロポロ

気づいたら隆は泣いていて






私の手を握っていた
三ツ谷 隆
もうどこにも...行かないでくれ

そう言う隆の声はか弱く






震えていた
三ツ谷 あなた
うん...もうどこにも行かない

これからしてあげれる最低限のこと






"一緒にいる"






私は隆の手をそっと握り返した













苦労させてごめんね






心配かけてごめんね






一人にしちゃってごめんね






そして






助けてくれてありがとう






疲れたのか寝てしまった隆の頭を撫でながら






私は隆の頬にキスを落とした






私はこの時心に決めた






もう"隠し事"なんてしない と













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