この人達にグクに会いに来たとか言えない!
って、あれ、そういえばグクいなくない?
今、この練習室にいるのは私を除いて、
テヒョンさん、ジンさん、ユンギさん(?)、今私に話しかけてる人、あと、奥にいる優しそうな顔してる人の5人
BTSって確か7人だよね?
あとの2人は?
(お、この人喋った。)
声がきれいだな。
グクがいないならここにいる必要はもうない。
ガチャ
私はそのまま練習室を出てしまった。
ドアの向こうで話し声が聞こえる。
あーやっぱり。
めっちゃ迷惑かけちゃった。
結局グクもいないし、怒られただけだし、
ほんと私ってだめだな、、
人に迷惑しかかけない。
サセンだって勘違いされて、
あの人達がグクにそれをいったら
グクもまた不安な気持ちになるんだろうな。
ほんとに、、もう、私なんなのかな、
自分の情けなさを恥ずかしく思った。
涙が出てきた。
廊下をそのまま歩き、階段のところまで行った。
大のおとなが泣いている姿を誰かに見られたら恥ずかしさで死んでしまう。
明かりがついていない暗い階段に座り込んだ。
涙、止めないと。
そう思えば思うほど涙は溢れていった。

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。