前の話
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天使の動きに気を取られ、一瞬の隙に腹部を抉られる
俺を呼ぶ主様の声がする…
だが、意識はもう保てそうにない
こうして…俺は死んだ…
筈だった
誰だ?
なぜ…声が…
待て…この声…まさか
暗闇に沈んでいたはずの意識が急に覚醒する
慌てて飛び起きて辺りを見回すとそこはいつかの見慣れた景色
背後で俺を呼ぶ声が聞こえる
でも…その声は…本当ならもうこの世に居ないはずの…あいつの声で…
ものすごい力で無理矢理、後ろに引っ張られる
引っ張られる力に抵抗できず、そのまま後ろに倒れるとその人物は俺を抱きとめ、その手を俺の両頬に当てる
その声を…顔を…姿を
見間違えるはずが無かった
ステラを認識した瞬間、俺は彼女を抱きしめる
これは夢だろうか
それとも現実か
わからない
だが…今は…今だけは
この虚像に溺れさせて欲しい











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。