あしたはデートの日。
気合を入れて服を選んでるけど、
優柔不断の私はなかなか決めることができない。
いつの間にか、部屋の入口近くにいた言ちゃん。
服選びに夢中になっていたせいか、
全く気づかなくて、恥ずかしい。
それなら、決めてもらおうじゃないか。
そして、完成したのが、
ついつい悩みすぎちゃう私にとっては、
ものすごく助かったけど、
言ちゃんは、なぜか葛藤している。
ね、と押しに押しまくる。
言ちゃん好みどストレートの服なんて、
彼女として着るしか選択肢は無いでしょ。
それに、嬉しそうな言ちゃんを見たいし。
せっかくなら言ちゃんをスタイリストさんにして、
全部言うとおりにしてみよう。
…好きな人の好みは知っておかないとね。
よし、これで迷うことはもうない。
ただいま、言ちゃんの服選び中。
やっぱり私は迷っちゃうけど、
言ちゃんはゆっくり待ってくれる。
そして、完成したのが
どうしよう凄いどタイプ。
私が選んだから当たり前なんだけど!
この言ちゃんの隣歩くとかどっきどきじゃん。
でも、
『こんな可愛い/かっこいいと、誰にも見せたくないなぁ』
まさか2人同じことを思ってたなんて、
嬉しくてついにこにこしてしまう。
ほんとにかっこよくて、
可愛い女の子に取られちゃいそう。
言ちゃんの隣は絶対譲らないにしても!
明日のデート、どうしよう。
お互いこの服着てるの見たいし、
でも、誰にも見せたくないよ__!
ぽちっ、と言ちゃんがリモコンを押した。
__結局、
お互いにかっこいいorかわいすぎて心配!
自分だけ見ていたい!
という意見が合致して、
昨日選んだ服を着た、
安心安全お家デートをすることに。
全然、映画の内容なんて入ってこない2人でした。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。