俺はハンマーでKOZAKA-Cを倒していた。
3分の1くらいはもう倒せたし、2人で戦ってれば勝てそうなスピードで
ほんの少し、少しだけ油断していたのかもしれない。
後ろで戦ってたるべの、叫び声が聞こえた。
咄嗟に振り向いた時には、俺のゴーグルには妖魔の呪いを直に受けてこっちに飛ばされる星導が映っていた
振り下ろしたハンマーを持ち替えて、星導と俺の間にいるKOZAKA-Cに振り下ろした瞬間に前に飛んで、地面とぶつかる直前に受け止める。
ぐったりした星導の顔を覗き込んだ時、変身が解けかけて、顔のヒビが治っており、目は虚ろで焦点が合っておらず、両目から絶えず涙を流していた。
動けないことを確認してから急いでDytica無線に状況を伝えたら、カゲツが来ることになった。
そして俺は星導の腕を担いで拠点に走り出した。
涙は止まらないのに意識が朦朧としているようで、だんだん呂律が回らなくなってきている。
もし、呪いと同時に精神攻撃を受けていたら寝ている間に精神を崩壊させられる人もいるから、いくらヒーローと言えど不安定な星導を寝かせる訳には行かない
数分後
近くで気配がしたと思ったら、俺たちについて来てたKOZAKA-Cが地面にたたき落とされた。
後ろを見ると、カゲツが近くにいた奴らに手裏剣を投げて応戦してくれていた。
幸か不幸か、俺はもう既に拠点のすぐ側まで来ていたから、急いで拠点に入り、星導を壁に寄りかかるようにして座らせた。
そう言って、前にあなたの下の名前(カタカナ)からもらった呪い用と精神安定剤の2つの錠剤と水を用意して星導に飲ませた。
相変わらず涙は止まらないが、青白かった顔が少しだけマシになったことを確認し、すこしほっとして立ち上がった。
本当は一緒に居てやりたいのをぐっとこらえて、
全力ダッシュでカゲツのいる方向へ向かった。
次回⇒☆70












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。