第8話

🫧8
588
2024/09/05 07:28
高専に入学して早1ヶ月半

ついに高専大イベントがやってきました!
五条悟(高専)
姉妹校交流戦?
夜蛾正道
あぁ、そうだ

※この時の交流戦は全学年参加制です
(オリ設定)




あなた
せんせー、京都と東京どっちでやるんですかー?
夜蛾正道
今回は京都だ
家入硝子(高専)
術師同士の対戦?だっけ?

家入硝子(高専)
前線はクズ共に任せる
五条悟(高専)
対術師なら、あなたがいちばん適任かもな
夜蛾正道
殺し以外は何をしてもいいが、やりすぎるなよ……お前ら
あなた
全振りしないでよ、死ぬ
夏油傑(高専)
サポートはするけど、硝子まず前線に出ないだろうしね
あなた
悟に任せればもう良くね?
五条悟(高専)
俺だんだんと面倒事処理係になってない?
夏油傑(高専)
いいじゃないか、頼られてるよ
五条悟(高専)
いい感じにくるめて言ったって俺には効かねぇぞ








































五条悟(高専)
あなた大丈夫か?
あなた
ん?何が?
五条悟(高専)
任務、俺たちがやってるようなやつとはまた違うやつだろ
あなた
……まぁね



私の術式は呪霊に対してそれほど有効的じゃない







どちらかと言うと“対人用“の物だ


五条悟(高専)
無理すんなよ
あなた
してないから大丈夫だよ
あなた
人の事心配できるくらい、悟くんも周りが見えるようになったね〜
あなた
感激!
五条悟(高専)
あ?
あなた
ふふっ……w

私が行う任務は

呪詛師の“処理“

上からの命令だからなんとも言えないけど、

悪く言えば汚い仕事
あなた
(時々思うんだよね……)



私ここに居ていいのかなって


みんなはいつもキラキラしてる

人助けして、善人で

誰よりも守られるべき存在

それでも誰かのために戦ってる



でも、私は違う


みんなのように手は白くないし、

使っている呪具だって鉄臭い
皆と私は、本当は一緒にいちゃいけない

勿論、悟だって例外じゃない

本来なら、

私みたいな汚れた人間じゃなくて
もっと綺麗で、白くて


真っ当な善人がそばにいるはずだ
あなた
(最初会った時から、面倒臭い気はしてたけど。こうも離れられなくなるとはね)
五条悟(高専)
あなた?
あなた
大丈夫だよ、悟
あなた
わたしそんなヤワじゃないから



















「お前、名前なんてーの?」

「名前、金崎あなたです」





「じゃあさ、俺と友達になってよ」






あなた
(あの時から私は独りじゃなくなったから)
五条悟(高専)
……しんどくなったら言えよ
あなた
はぁ〜い
五条悟(高専)
ほんとかよ……



せめて高専にいる時だけでも

自分の皮が剥がれないように






あなたにこの嘘がバレないように


あなた
(もうきっと手放せないな……)





いつかの貴方が、そうしてくれたように

私も善人になれたなら




その時は____________















あなた
大丈夫だよ
あなた
私そんなヤワじゃないから
五条悟(高専)
(うそつけ……)
そんな光のねぇ目してるくせして


よくそんな言葉が平気で口から出てくる




あなたはいつも輝いてた

呪いが巡るこの世界で


あなただけは

いつもキラキラしていた



黄昏色の瞳に、焦げた茶色の髪の毛













まさに向日葵みたいな人間だと思った













どんな苦痛も嫌なことも諸共せず

その輝きではねとばしてしまう


だから俺もあなたと一緒に居た、居ようと思った

そうしたら、俺まで嫌なことが忘れられたから















それでも、その輝きは一瞬で失われる













高専に入って、

あなたの目から光が消えることが多くなった



いつも通りの笑顔

いつも通りの声

いつも通りの“輝き“

それなのに、なぜ
五条悟(高専)
(こんなにも釈然としない……!)


分からなかった

あなたは昔から嘘をつくのが上手かったから

違和感はあった

どこか違う、それでもあなたはあなたで






気味の悪い、不信感





五条悟(高専)
……しんどくなったら言えよ
あなた
はぁ〜い
五条悟(高専)
ほんとかよ……



聞けばよかった

あなたの中で渦巻くその黒はなんなのか


言えばよかった

無理してでもそんな仕事呪術師やめちまえって

五条悟(高専)
(それでもあなたは自分だけ逃げる訳にはいかないって言うんだろうな……)


信じたくなかった


光を失い、黒ずんでいくあなたの姿が

容易に想像できたこと



だから、



いつか自然に、あなたの輝きは戻るはず

そうすればその黒も消えるんだって
勝手に結論づけた

触れて壊れるのが怖くて逃げた
































五条悟
それがこんなことになるなんて誰も思わなかったよねー
五条悟
ねぇ、あなた
あなた
……

からずっと

あなたは眠ったままだ

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