高専に入学して早1ヶ月半
ついに高専大イベントがやってきました!
※この時の交流戦は全学年参加制です
(オリ設定)
私の術式は呪霊に対してそれほど有効的じゃない
どちらかと言うと“対人用“の物だ
私が行う任務は
呪詛師の“処理“
上からの命令だからなんとも言えないけど、
悪く言えば汚い仕事
私ここに居ていいのかなって
みんなはいつもキラキラしてる
人助けして、善人で
誰よりも守られるべき存在
それでも誰かのために戦ってる
でも、私は違う
みんなのように手は白くないし、
使っている呪具だって鉄臭い
皆と私は、本当は一緒にいちゃいけない
勿論、悟だって例外じゃない
本来なら、
私みたいな汚れた人間じゃなくて
もっと綺麗で、白くて
真っ当な善人がそばにいるはずだ
「お前、名前なんてーの?」
「名前、金崎あなたです」
「じゃあさ、俺と友達になってよ」
せめて高専にいる時だけでも
自分の皮が剥がれないように
あなたにこの嘘がバレないように
いつかの貴方が、そうしてくれたように
私も善人になれたなら
その時は____________
そんな光のねぇ目してるくせして
よくそんな言葉が平気で口から出てくる
あなたはいつも輝いてた
呪いが巡るこの世界で
あなただけは
いつもキラキラしていた
黄昏色の瞳に、焦げた茶色の髪の毛
まさに向日葵みたいな人間だと思った
どんな苦痛も嫌なことも諸共せず
その輝きではねとばしてしまう
だから俺もあなたと一緒に居た、居ようと思った
そうしたら、俺まで嫌なことが忘れられたから
それでも、その輝きは一瞬で失われる
高専に入って、
あなたの目から光が消えることが多くなった
いつも通りの笑顔
いつも通りの声
いつも通りの“輝き“
それなのに、なぜ
分からなかった
あなたは昔から嘘をつくのが上手かったから
違和感はあった
どこか違う、それでもあなたはあなたで
気味の悪い、不信感
聞けばよかった
あなたの中で渦巻くその黒はなんなのか
言えばよかった
無理してでもそんな仕事やめちまえって
信じたくなかった
光を失い、黒ずんでいくあなたの姿が
容易に想像できたこと
だから、なにもできなかった
いつか自然に、あなたの輝きは戻るはず
そうすればその黒も消えるんだって
勝手に結論づけた
触れて壊れるのが怖くて逃げた
あの日からずっと
あなたは眠ったままだ