第19話

17.
2,035
2026/02/18 09:00 更新
あなた
違うの、遊んでるわけじゃないっ…
亮平(四男)
じゃあ何?
亮平(四男)
期末テストも受験も近いのに、
外をブラブラ歩くのはどうなの?
亮平(四男)
もちろん勉強もだけど、
亮平(四男)
もしインフルでも拾ってきたら、
受験すらできないかもしれないんだよ?
あなた
うん、ごめん、



弁解の余地はない

そう思って、とりあえず謝った











本当の理由がそうじゃないにしても、
迷惑をかけていることに変わりはないから






亮平(四男)
とりあえず今日はもう寝な
亮平(四男)
体調崩さないように
あなた
、うん…分かった
あなた
おやすみ
亮平(四男)
おやすみ





バタンっ






扉を閉めた瞬間に広がる暗闇と静寂

そして恐怖









今も誰かに見られているんじゃないかと思うと
怖くて動けない





相談してしまえば楽なんだろうな…
「助けて」って口に出して言えれば、
すぐ助けてくれるんだろうな…







でも、そんな自分が、私には想像できなかった



こんなことも言えない私は、
何に向かって頑張っているんだろう








友達
あなたの下の名前ー、今日一緒に帰ろ!
あなた
あー…ごめん、
あなた
今日ちょっと寄るところあってさ、
あなた
ごめんね
友達
そうなの?
友達
じゃあ仕方ないね!
あなた
今度帰ろうね
友達
そうだね!
友達
じゃあまた明日!
あなた
うん、明日ね




周りまで巻き込むわけにはいかない



被害を受けるのは私1人でいい












少しだけ暗い街中を1人で足早に歩く


街灯もあまりなくて、地域の人の気配もない











こつ、こつ…



また足音が聞こえて、

今日もか…と、少し諦めも入ったため息を漏らす









撒かないとな…
家に帰ってみんなに迷惑かけるわけにはいかない


















寒い夜道をまた長々と歩く






怖い、寒い


そんな感情は、誰にも共有されることなく










白い吐息と共に、宙に散った

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