照お兄ちゃんにそう声をかけられたのは
雲の隙間から少しだけ太陽の光がのぞいているような、
不思議な天気の日だった
終始無言のままお兄ちゃんについていって、
ガチャンッ
と扉が閉められた
ドクン
強く心臓が拍動したのを感じた
こんなにおずおずとしているお兄ちゃんは滅多にない
お互いがお互いにたどたどしいせいで、
変な空気が部屋にたちこめる
照side
嘘だ
そう思った
勘だ。なんの根拠もない。
でも、
あの子は「自分のための嘘」は苦手
でも、「誰かを傷つけないためにつく嘘」は、
びっくりするくらい上手
俺が質問した時のあの反応と表情
裏に何があるか分からないけど、
何かを隠していることはわかった
逃げるように部屋を出ていったあなたの下の名前の背中を見つめて
と、
熱のこもった息をもらした










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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。