第23話

21.
2,005
2026/02/24 12:00 更新
照(次男)
なぁ、ちょっといいか?
あなた
ん?
照お兄ちゃんにそう声をかけられたのは
雲の隙間から少しだけ太陽の光がのぞいているような、
不思議な天気の日だった



照(次男)
……俺の部屋来てくんない?
あなた
うん、?



終始無言のままお兄ちゃんについていって、

ガチャンッ


と扉が閉められた



照(次男)
正直に答えてほしいんだけどさ



ドクン




強く心臓が拍動したのを感じた


照(次男)
もしかして、
家に帰ってきたくなかったり…する?
あなた
へ…?


あなた
っ…いやいや、どうしたの?
照(次男)
いや…帰りが遅いから…?
照(次男)
帰ってきたくねぇのかなって…
あなた
……



こんなにおずおずとしているお兄ちゃんは滅多にない


お互いがお互いにたどたどしいせいで、
変な空気が部屋にたちこめる
あなた
そんなことはないんだけど…
照(次男)
だけど…?
照(次男)
他になんかあるの?
あなた
っ…いや、ううんっ、そういうわけでもないの
あなた
たまたま帰りが遅くなっちゃう日が続いてただけ
あなた
迷惑かけてごめんね、
あなた
わ、私、勉強してくる…っ!





照side






嘘だ











そう思った
勘だ。なんの根拠もない。





でも、



あの子は「自分のための嘘」は苦手

でも、「誰かを傷つけないためにつく嘘」は、
びっくりするくらい上手






俺が質問した時のあの反応と表情

裏に何があるか分からないけど、
何かを隠していることはわかった








逃げるように部屋を出ていったあなたの下の名前の背中を見つめて


照(次男)
はぁ……



と、 


熱のこもった息をもらした

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