あれは今から、
9年くらいまえのこと______。
いっぱいの ほんに かこまれて ないてた
おしろが いやで 、 ぬけだしたくて
ふつうの おんなのこ に なりたくて
どれすを よごさないように
ながれてくる なみだを てでいっぱいふいて
したをむいてたの
だけど、きゅうに うえから こえがして
みあげたら あなたが いたの
きゅうで、しかもことばづいかも
ちょっとらんぼうで びっくりして
あんなにあふれてた なみだがひっこんだ
こっちを じーっと みる あなたのめ が
きれいな おそら みたい っておもったの
ぶあいそうな へんじで
わたしのとなりにすわりこんだ
あなた は すこし あいだをあけてから
こっちをまた むいてからいった
ずっと、おしろの なかで べんきょうばかり
ちょっとくらい あそんでもいいじゃん
ほかのこが どうしても うらやましくおもったの
私をみる その目が 優しくて
好きになってしまったの











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!