今日は金曜日
明日の夜に君は帰ってしまう
学校なんてサボって
君とずっと一緒にいるんだ
大好きな君の寝顔を見ながら
友達に電話をかけた
今日休むわ、
友達はおっけーって眠そうに言う
これでとりあえずOK
さあもう一眠りしよう。
目覚ましをセットして
君を抱きしめ直してから
重たいまぶたを閉じた
君に起こされて時計を見ると
もう13時になっていた
久々によく寝た気がする
「 学校は? 」
休んだって笑って
前髪を上げておでこにキスする
そっかって少し嬉しそう
夢の国にでも行こっかって誘うと
じゃあ急いで準備するねって
可愛い。
少し時間が遅くなったけど
君が喜んでるならいいや
なぜか鳴らなかった目覚ましは
設定ミスをしてたみたい
準備を早めに終わらせて
夢の国まで車を走らせる
車の中でも君は笑顔で
夢の国にいるキャラクターの話をする
君は少しマニアックで
青いアヒルさんが好きらしい
普通の人はよく
黒い耳のネズミさんとか
海の方のクマのシリーズを挙げるのに
でもそれさえも愛しかった。
おっきい人形でも買ってあげよう、
お財布の中身を思い出しながら思った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。