第38話

矛盾で溢れた言葉を、受け入れた
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2025/10/05 13:00 更新



あなた「だから、____私を振って。」




赤葦「え?」




好きだから、私を振って。




そんな矛盾でありふれた言葉。




でも、この言葉の意味は彼になら伝わると思うんだ。





赤葦「……わかった。」




赤葦「気持ちを伝えてくれてありがとう。桜庭さんが言った通り、俺には好きな人がいるからその気持に応えることはできない。」






だから、赤葦くんは、その矛盾で溢れた言葉を、受け入れた。









あなた「うん、ありがとう。」







……私が振ってッて言ったのにいざ伝えられると胸が痛む。




涙が溢れてきそうになる。




あなた「これからも、友達としてよろしくね?」




赤葦「いいの?」




あなた「もちろん。それがいい。」




赤葦「じゃあ、よろしく。友達として。」




そう言って、赤葦くんは先にカフェから出ていく。






あなた「〜〜っふぅ…。」




込み上げてくるものに気づかないふりをして。




そんなところも彼の優しさだ。







お会計をしようと思ってカバンを取ろうとすると、手があたって落ちてしまったさっき買ったばかりの本。












この本は、片思いしている女の子が主人公のお話。




絶対に叶わないとわかっている恋をして、色んな気持ちに葛藤して。




最後に男の子に言うんだ。





『愛した証に、君の幸せを祈る。』





愛したからできる決断。




好きな人に幸せを願って。













この本の題名は、『ただ一つ、君の幸だけを。』




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