第19話

# 11
1,758
2023/08/06 02:00
あなた
 黒川あなたです 、
 こういう番組初めてなんで
 慣れてないとこありますが ッ 、 
 よろしくお願いします !!
 こんな感じでいいのだろうか ??
 正直よく分からない 。
 まあでもいつもの感じで営業スマイル向けておけばいいんだろう 。
 さて .. 今回は自己紹介だが 、次回からは本番 。
 誰に絡みに行こうか .. ?
 .. 絡みに行かないでもいいか
 目的は恋愛することじゃないんだし 。
 適当に絡みに来た人らを流しとけばいっか
 ─── この番組の脇役ってことで 。
 .. 、
 わたしの転生ウハウハLifeはあの日で終わったんだ
 あの日 、アイが他界した日
 わたしらの父親のせいで滅茶苦茶にされたんだ 。
 .. わたしのこの人生が 、もし映画やドラマなら
 スタッフロール復讐が終わるまで乗り切って
 その後にキャッキャウフフしとけばいいんだ
 .. 終わったあとは思い出さないようにしよう
 酷すぎる起承なんだから 。
 どうせ .. 転も結も 。

           *

 ╋━━━━━━━

   放課後 、屋上に来てね !!

                 ルビー♡

               ━━━━━━━╋

あなた
 えぇ ? 
 なにこれ ..
 ルビー .. ?
 ぇ 、ラブレター ? ほんとに何 .. ?
 登校して下駄箱開けたらいきなり手紙とか
 何言われるんだろ 、こわぁ 。
 愛の告白だとしてもわたし無理だからね !!
 ルビーは姉妹としてけどね !!
あなた
 .. 、 

        『 愛してる 』

あなた
 .. ッ !! 
 ─── 目眩がする ..
 ─── 吐き気がする ..
あなた
 なんで .. 
あなた
 なんで今
 思い出しちゃうかなぁ .. 
 突然 ふら 、ッと目の前が歪んで

 そのままわたしの意識は途絶えた 。

            *

        『 愛してる 』
 わかってる
        『 愛してる 』
 わかってるよぉ
        『 愛してる 』
 わかってるよ ッ
        『 愛してる 』
 アイのこれは ッ
        『 愛してる 』
 嘘じゃないって
        『 愛してる 』
 分ってるよぉ
        『 愛してる 』
 分ってるのに
        『 愛してる 』
 なんで疑っちゃうかなぁ !
        『 愛してる 』
 なんで ..
        『 愛してる 』
 なんで .. !!!

あなた
 はぁ 、ッ 、は ッ 、 
 あなた .. 
 苦しそう 、 
あなた
 ッ 、 ! 
 目を開ければ蛍光灯のある天井
星野ルビー
 あなたの下の名前の1文字目(ひらがな) 、あなた 、 
 横を向けば心配そうに見つめるルビー
星野ルビー
 お 、起きた ? 
 わたしはベッドの上
あなた
 ほ 、けんしつ 、 ? 
星野ルビー
 そうだけど .. 
星野ルビー
 あなた 、大丈夫 ? 
あなた
 なんで ? 
あなた
 なんで 、キミが .. ここに 、 
星野ルビー
 それは ー .. 
星野ルビー
 .. 登校した瞬間に
 だいっじな妹が倒れてたら
 そりゃぁ
 放っておけないでしょ ッ ! 
 にこ ッ 、と微笑んでいる 。


 でもここで感謝してなんかいられない 。
あなた
 まだ 、そんなこと言うんだ 
星野ルビー
 それは ッ ..
 こっちの台詞だよ 
 次は目を細めてそう呟くルビー
星野ルビー
 いつまで ?
 ねぇそれ 、いつまで ? 
あなた
 .. 
星野ルビー
 いつまで ..
 私達を避けるつもりなの ? 
あなた
 な 、に言って ─── 
 
星野ルビー
 もう嫌なんだよ ッ ! 
 訴えるように言われる 。
星野ルビー
 感動の再会かと思ったら 
星野ルビー
 あなたはまるで
 覚えてないフリするし ッ 
星野ルビー
 誤魔化せると思ってるの ? 
星野ルビー
 身勝手じゃん .. ッ 、 
 巫山戯ないでよ !! 
あなた
 ぇあ ッ 、 
 巫山戯ているつもりは無いんだ ..
 これも .. キミ達の為なのに ..
 わたしだって 、心の中は罪悪感でいっぱいなんだ 。
 そんな真剣に言われたら
 どうすればいいか分からなくなるじゃん

星野ルビー
 .. ねぇ 
あなた
 .. ッ 、なに 
星野ルビー
 ママは 、
 ちゃんと愛をくれたって思う ? 
あなた
 ぇ .. ? 
星野ルビー
 私はそう思ってる 。
 絶対そう 、って思ってる 。 
星野ルビー
 だけど .. あなたは 、
 何か違うんじゃないかなって 
あなた
 .. ッ 
星野ルビー
 .. あなたの前世に
 何があったのかはわからないけど 
星野ルビー
 .. 無理 、しないでよ 
 あと 、放課後 、
 来なくて大丈夫だから
 そう言ってルビーは保健室を出て行った 。

あなた
 わたしは .. 
あなた
 わたしは .. 
あなた
 .. ッ 
 自分でも .. 何がしたいのか 、何を言いたいのか 、何を求めているのか 、何を見ているのか 、何を探しているのか 、何をどうしたいのか
 わからなかった

           *

 わたしは大手芸能事務所の夫妻の娘だった
 色んな芸能人を見て
 色んなパフォーマンスを間近で学んだ 。
 その事務所に 、ある一人の男性がいた
 才能と実力があって 、なにより努力してて 。
 その人には 、何か他の人と違うモノを感じた 。
 多分その人に 、恋をした 。
 なのに ..
 初恋の人なのに 。
 その人は 、ある日 、失踪してしまった 。
 もう一時ちょっとだけ見ていたかった
 いなくなってしまった時に実感した 。
 「 大丈夫 」
 まだ「 大丈夫 」なんて思っていたら
 恋はすぐに終わっちゃうよって
 わたしは特殊な失恋をした 。
 こんな延長が鬱雑うざい恋なんてしてられるかって 、ね
 でも 、この人みたいになりたかった
 こんな輝いてる人になりたいって思った 。
 頑張った 。
 どうしようもない我儘言って
 芸能界の色んなことに挑戦させてもらった
 多分かなりの才能があった 。


 実力があった 。
 だから沢山 .. 思い 、理想を 。

 「 大手芸能事務所の娘がこんな才能しかないのねぇ 」

 .. いや 、十分才能があったはずなのに
 親にそんなことを言われた 。
 多分わたしは狂っていた 。
 こんなことを言われても「 輝きたい 」って血走る願いは止まらなかったから 。
 どんどん
 どんどん
 どんどんメンタルは弱っていく

 「 あの子 .. まだ頑張ってるらしいね 」

 その陰口聞こえてるっつの
 そしてわたしは
 難病の精神的な病気になった 。
 そしてそして


 親から『 愛してる 』の一言も貰えずに 、わたしは転生していった 。







投稿日 ↻ 2023.08.06 11:00

       𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎⇝☆×55 ♡×190
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 ( この小説 、実はボカロオタクの好きなあるボカロ曲がテーマになってます .. ! )
 ( ちょくちょく歌詞も入れてみてるんで 、暇な時に俺がテーマにしたボカロ 、当ててみてください !! )
 ( 俺なりにこの小説に当ててみただけなんで 、曲の解釈が違う方が多いと思いますが 、許してください .. 、 )
 ( それに 、色んなところに考察できる部分入れてるんで 、そういうとこも是非 ! タイトル回収とか伏線回収とか !!!! 見つけてね !?!?!? )

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