前の話
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その日は突然やってきた。
いつもと変わらない楽しい一日だったのに。
「あなた…」
愛おしいその人はもう目を覚まさない。
「やく、そく…したのに……」
ギュッと抱きしめたあなたの身体はしだいに冷たくなっていく。
救急車と、警察車両のサイレン音がうるさい。
もう何もかもがおそい。
どうしてもっと早く、気づいてやれなかった…?
あなたはずっと…
「なぁ、あなた…目を覚ましてくれよ……」
一生返ってくることのない返事を期待して、喉が枯れてしまうほど名前を呼び続けた。
その日は突然やってきた。
いつもと変わらない楽しい一日だったのに。
「あなた…」
愛おしいその人はもう目を覚まさない。
「やく、そく…したのに……」
ギュッと抱きしめたあなたの身体はしだいに冷たくなっていく。
救急車と、警察車両のサイレン音がうるさい。
もう何もかもがおそい。
どうしてもっと早く、気づいてやれなかった…?
あなたはずっと…
「なぁ、あなた…目を覚ましてくれよ……」
一生返ってくることのない返事を期待して、喉が枯れてしまうほど名前を呼び続けた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。