※ 首絞め表現有り
彼の凛々しい瞳が、どろりと溶けて
甘ったるい視線が向けられる。
きっと、声は震えていたと思う。
だって、怖いじゃん。
いじめていたヤツらから急に誘拐されて
帰る場所はなくされて、監禁されるなんて。
ボスキとアモンでも精一杯だったのに。
ハウレスまで来たらもう、どうかしてしまう
…………… ぎゅ、
手袋である程度覆われている手のはずなのに
ゴツゴツして堅い手が、私の手首を掴んだ
急におもたい感情をぶつけられたって
どうすればいいかわかんない。
ハウレスには、そこら辺の執事よりも
もっと酷いことをしたはずなのに、どうして
先程からハウレスの早口が止まらない。
今までの思いが全部溢れてきたみたいな、
そんな喋り方をしていてゾッとする。
ギュ、ッ………
手首を掴んでいた手は、いつのまにか
私の首にまで来ていた。…手をかけられた
甘ったるい視線、あぁ、こわい。
意識が飛びかけた、そのときだった
怒気を含んだ声が聞こえた。
その声に反応したハウレスは、
反射的に手を離した
ふわふわと、頭が回らなくなる
いきなり吸われた酸素に追いつけなくて
頭がじわーっと、なにかに染められる
……どうして、笑っているの?
そのとき私は確信した。
今までの罪が、返ってきていることに
彼らが満足しない限り、私の居場所は
もうない、ということに。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。