ある授業終わり。
暇なので少しセドリックと話でもしようと教室を覗いた時だった。
見てしまった。最悪の現場を。
自分の彼氏がほかの女の子に告白されているところを。
こんなに惨めなことは無いだろう。
私の彼氏のはずなのに。
目頭が熱くなり、鼻の先がツーンとする。
こんな顔を彼に見せる訳にはいかない。
私は急いでその場から離れようと足を動かした。
しかし、動揺していたせいか少しの段差でつまずき転んでしまった。
人気の多い廊下で転んでいる私を見て立ち止まってくれる人などいなかった。
セドリックも、きっと来てくれない。
他の子に好かれて忙しいだろうから。
だからといって私だけ見て、なんて束縛みたいなことは出来ない。
そんなことは決してしたくない。
でも__














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。