【8/19】記述者︙森
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今日は、太宰君に元居た場所について聞いたよ。

本当に酷い環境だった様だね。暴力暴言は当たり前。
果には地下に幽閉とは…そりゃあ感情が乏しくなっても
仕方無いと云う物だね。此れ迄の頁に感情の事について
話してたっけ？…話して無さそうだね、じゃあ補足を。

太宰君は、物心が付く前から疎まれていた。
そして、何時しか暴力を振るわれる様になっていった。
幼い頃からずっと負の感情しか向けられて来なかった
彼は、文字通り『負の感情しか知らない」。仮に彼に
誰かが好意を向けようと、屹度理解できないだろう。

私が裏社会の人間で無ければ、此処から明るい優しい
青年に育てるのだろうけど…私は其の様な人の真逆の
世界で生きているからね。太宰君も当然此方へと。

殆ど使い捨ての石に成るだろうけど…利用出来る物は
全て利用させて貰うよ。
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ペラｯ……

判ってた
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森さんは闇医者…裏社会の人間だから、そんな人に
拾われた僕も当然闇の世界へ移るわけで。

森さんは医者、詰まりは裏の人間が何かと森さんの
医療技術目的で襲撃して来る事が多い。
僕が今居る場所は薬品が沢山あって、其れを犯人に
利用されるかもしれないから〜って、今は毒物耐性を
付ける為の特訓中。

本当に森さん容赦無さすぎ、此の3週間位で僕が何回
死にかけたと思ってるの?いっその事殺して欲しい…
森さんが投与する毒は、何れも僕が元いた場所で
盛られてた毒とは比べ物に成らない奴ばっかで。
本当に死ぬ一歩手前の状態迄されるのがしょっちゅう。
本当に、森さん何時か殴ってやるんだから。
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ペラペラペラｯ……