第10話

隠密山
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2024/06/05 14:37
阿部side
💚亮平
わ…木がいっぱい…
🖤蓮
ここは階段が多いね
💚亮平
うん…
🖤蓮
阿部ちゃん、疲れたらいつでも言うんだよ?
💚亮平
ありがとうめめ…今は大丈夫
ひたすら階段を登れば、大きな川のあるところまで来た
🖤蓮
ここにしようか
💚亮平
うん
椅子と机だけ置いて、2人で一息ついた
💚亮平
はー…疲れたぁ
💚亮平
久々だよぉこんなに動いたの
🖤蓮
いい運動になったでしょ?
💚亮平
うん笑 そうだね

💚亮平
…というか、この山の名前って何?
🖤蓮
え?あー…
🖤蓮
…分かんない、漢字読めなかった
💚亮平
ええー?…まぁめめらしいけど…笑
🖤蓮
はは笑
ふと、めめの横に置いてあるものに気がつく
💚亮平
?めめ…何それ?縄…?
🖤蓮
ん?…あー…
🖤蓮
…秘密、後でわかるよ
💚亮平
?そっか

💙翔太
…ん、もしもし
💙翔太
今どこにいんの?
💙翔太
…あー、そこ?おけおけ

💙翔太
大丈夫 スタッフとマネージャーにはいいように伝えといたし。
💙翔太
……それと、佐久間 そっちに行くから。
💙翔太
ん、はい りょうかーい

💙翔太
…バレるのも、時間の問題か。
佐久間side
💗大介
あ"ーーもう!!ルートありすぎて分かんねえ!!
老人(男)
おいそこのお兄さん
💗大介
老人(男)
今どこに行こうとしている?
💗大介
え…あ、…
老人(男)
その道は、隠密山だぞ
老人(男)
……お前、そこに行けば 人に攫われてしまうぞ
💗大介
…いや、でも…確かに友人が…っ
老人(男)
今からでも遅くない、引き返せ
老人(男)
そこの山は、よく隠れ家が使われていて そこで殺人事件が起きている。
💗大介
!!!
老人(男)
お前も、殺されたくなかったら。引き返せ…そして、友人がそこにいるのなら、今すぐにでも…通報しろ
💗大介
……
💗大介
………はい

💗大介
(殺人事件……噂通りだったか)
💗大介
(…でも、めめは?…めめは…どうなんの?)
💗大介
(めめと、阿部ちゃん2人とも…?殺人事件?…)
💗大介
っああだめだ…頭が痛くなる……

阿部side
💚亮平
ぷは…お酒美味しいねぇ
🖤蓮
だね〜
💚亮平
…んっ、…もう…
🖤蓮
阿部ちゃん可愛いから思わずキスしたくなっちゃった笑
💚亮平
めめったら…ん、ちゅっ…
🖤蓮
は……阿部ちゃん…
💚亮平
っもう、続きはまた…ね?
🖤蓮
はーい笑
🖤蓮
…あ、そーだ  阿部ちゃん
💚亮平
ん?
🖤蓮
こっち向いて、舌出して?
💚亮平
へ?…こお?
🖤蓮
ん、よし…いい子
舌の上に、何かモノが乗せられる。
💚亮平
?…なに……?
めめは口の中に水を含んで、俺の口に移した
💚亮平
んっ!?…んっ…(ゴクンッ)
💚亮平
…っな、なに…!?
🖤蓮
………
🖤蓮
……ごめん、阿部ちゃん
💚亮平
は…っ?
ごめん…って何…?
なんで…?
めめ、何かしたの…?
💚亮平
ねぇっ、めめ……?
💚亮平
めめってば────
(トスッ)
💚亮平
あ"がッ……!!?!
後ろから突然、首をトスッと強く攻撃されたような気がした。

俺の意識は、段々途切れて行った

佐久間side
💗大介
はぁ…ここか
結局、山の中へ来てしまった
💗大介
足跡…は無いか…
階段を登り始めようとした瞬間
💗大介
?…うわ"ッ!?!?
頭から血が流れている老人や、青年達が多くいた
💗大介
は?え、は…?
💗大介
ちょっ…大丈夫です…か
触れると、肌は既に冷たくなっていた
💗大介
……
よく見たら、さっき見た人達だった。


さっき様子見に来たんだなぁ…。
💗大介
……行かないと


寒気がする。ビュービューと強風が吹いて、それはまるで  悪い知らせかのように
💗大介
……あっ
階段の途中、キーホルダーが落ちていた。

よく見れば紐が途切れている…
💗大介
……これ、俺が阿部ちゃんにあげたやつ…
これで、ここに阿部ちゃんがいる可能性は高まった

しばらく登ると、隠れ家のような建物を見つけた。
💗大介
…うわっ…古くさ…
だが、それを見たのも束の間─────
音もなく現れたソレは…
(ドンッッッッ)
鈍い音を奏でながら、俺の頭に直撃させたのだった。



10話 fin.

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