【うさぎside】
…の前に!!!!!
【ウサギside】
私がさっき話していたあの子・・
多分あの子、雪陣営だ。
理由はみんながいるところでまた披露しようと思うけど・・
ギューカクが、捕まった。
現在状況表示アプリで、誰が今何回タッチされてどういう状況なのかがわかるようになっている。
私のアイコンはクロ背景のウサギマークで、ウサギマークからは汗が出ていた。
これは1回タッチされたという意味。
2回だと・・
私はクジャクさんとカラスさんのアイコンを見る。
山吹色の背景に、羽を広げるクジャクのマーク、翡翠色の背景に、真っ黒なカラスのマーク。
この二つのマークのキャラクターは青ざめていた。
これが2回タッチされたという意味。
捕まってしまうと・・
ギューカクのアイコンを見る。
青色の背景に、牛のマーク。
アイコン全体が暗い色で、赤いバツ印がついていた。
これが捕まったしるし。
一時間に一人と考えると、確かにクリアにならないな…。
私は全体マップを起動して、二人にも同じ行動を指示した。
さすがリュウヒメちゃん。もう気づいたみたい。
私はヒョウくんの耳元に顔を寄せ、作戦を話した。
ヒョウくんが、うきうきとしながらゲレンデを下りて行った。
私はスキー板に足をバチンとはめる。
リュウヒメちゃんが、耳元に顔を寄せた。
ここは宿舎の近く。
木などはいくらでもある。
うしろは・・みえない。
でも、なんとなく誰かがいる気配がする。
リュウヒメちゃんが、前傾姿勢になる。
私も、板で雪をけった。
ざっという雪を駆る音ともに、一瞬で宿の近くから離れる。
風を切りながら、私は手鏡を取り出した。
そのまま後ろをうつす。
ゆきをけり、スピードを上げる。
後ろからは、だんだんと風が迫ってきた。
リュウヒメちゃんと、1メートルぐらいの差がついた。
誰かが、横に来た。
その誰かが、私の目をふさぐ。
そのまま、転倒。
スキー板がその衝撃で外れ、私は雪に投げ出された。
体が動かない。
まるで凍ってしまったかのように、指先も動かなかった。
リュウヒメちゃんは・・・
どうやら先に行ったみたい。
・・よかった。
ハヤトは、私の目の前まで来た。
・・そんな気はしてるよ。
ハヤトの冷たい手が、私のほっぺに触れた。
耳元で、ハヤトがぼそぼそとなにかを言った。
そして、ハヤトは私のもとから立ち去った。
・・ハヤトが言った言葉。
「罠を、張ってくれ。」













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。