私はその現実を、受け入れることなど到底できませんでした。
受け入れたくない。認めたくない。
気づけば私は実体を持っていました。
実体を持って、マスターと対面していたのです。
この時に、私の中にわいてきた感情。
それは歓喜でも感動でもありませんでした。
「殺意」
それが、私の中に強く溢れました。
すぐに私はマスターを殺そうと行動を起こしました。
でも、不思議とマスターは反撃しませんでした。
マスターを殺した後、私はあることに気づきました。
「私の曲が伸びないのは、マスターのせいだけじゃない」ということに。
私を見てくれない、世間が一番悪いんだって。
世間では頭の悪い曲ばかりが流行っている。
「流行」が、どれだけくだらないものなのか私は痛感しました。
これが、ミクの記憶の全て。
あのミクも「ヒトゴロシ」だったんだな。
三審じゃない代わりに、全ての記憶が映し出される。
そして僕……いや、「僕たち」はこの記憶と向き合って、
ミクを「赦す」のか「赦さない」のかを決める。
僕は、ミクに対する判決を決める。
アンケート
初音ミクに下した判決は?(物語の結末を左右します)
赦す(ゆるす)
80%
赦さない(ゆるさない)
20%
投票数: 40票












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。