side奨
暗闇から意識が浮上する感覚で、俺はゆっくりと目を開いた
目の前には、同じく床に寝ている蓮
それから………他にもメンバーがいた
みんな怪我はなさそう
少しだけ安心して、俺は周りを見渡した
次の瞬間、気づいてしまった
真っ赤なカーペットに、豪華なシャンデリア、キラキラと光を反射するステンドグラス
…………戻ってきた、の?
パニックになった俺は慌ててメンバーを揺り起こした
全員驚きを隠せずにどんどん騒がしくなっていく
その声を、1つの放送が一刀両断した
何年も聞いてきたんだ
間違えるわけがない
『奨くんおはようございます!』
『奨くーん、一緒にご飯行きたいっす」』
『奨くん大好きやで!』
いつもJAMを、俺らを虜にしていたその声は…………
________俺たちの、恐怖の対象に変わっていた












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。