分からなかった。
どうしてさとみがあそこまで言うのか。
あんなに必死なのかも。
こんなはずじゃなかった。
一つだけ分かるのは…
さとみにあんな顔させたのは私だってこと。
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ダメだ、どうした私。
全部顔に出ちゃってる
どうしよう、昨日のあれがあってから
ずっと頭がいっぱいいっぱい。
家の前に誰かいる…?
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分からない
さとみにあんな顔させた理由
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昨日のことがあってから、
あなたのことで頭がいっぱいだ。
俺が放ってしまった言葉、よく覚えている。
"俺は、お前の何だ"
そして
"ごめん、今の忘れて"
そう言ったあとの彼女は、
驚いたようで、何か言いたげだったか。
だが俺はそれも聞かずにその場を去ってしまった。
けど、
分かるんだ。
どうしてか、その理由は。
俺があいつを好きだから。
あいつが…
あなたが俺の事どう思ってるのか知りたくて…
けど…知るのが怖くて
忘れて、なんてこと言ったんだ。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。