第8話

1.
130
2023/10/03 09:47
三星 あこ
三星 あこ
おはよ〜!
そう言って、笑顔で教室に入る。
もぶ
あ、おはよう!
もぶ
ねね、昨日の配信見た〜?
三星 あこ
三星 あこ
えー見てないや!
塾だったんだよねぇ
もぶ
そっかー
それでさ、もうヤバかったんだよそれが、、、
三星 あこ
三星 あこ
あははwなにそれーwww
そんな、何げない日常。
先生
じゃあ今日は委員会を決めまーす
考えてきてくれたかー?
もぶ
え、あこどうする?
うち図書委員しよっかなって考えてるんだけど
三星 あこ
三星 あこ
え、そうなの?
じゃあぼk、私もやろっかな!
もぶ
いいね!やろやろ
でも「僕」にはすごく、生きづらく感じる。
三星 あこ
三星 あこ
、、、最初っから男の子だったら、こんなの感じることもなかったのかなぁ?
学校からの帰り道、思わずそう呟いてしまった。
男の子に生まれたかった。
それが、僕の本心、、、いや、願望だ。
女の子として生まれてきたなら、女の子らしくいなきゃいけないのかな?
一人称を「僕」にすることすら、許されないのかな。
、、、昔は、そんなことも考えることもなかったのになぁ。
昔、、、もう何年前か忘れちゃったけど、男の子になれないなら一人称だけでもって、友達の前で僕って言ってみたことがある。
もぶ
ね、人狼ゲームしない?
もぶ
いいね!やろやろー
三星 あこ
三星 あこ
あっ、僕もやりたい!
もぶ
いいよ〜!
、、、ん、ちょ待って今僕って言った?
その時の友達の目は、明らかにおかしなものを見るようなものだった。


僕はその目が怖くって思わず、
三星 あこ
三星 あこ
言っ、、、てない、よ?
わ、私もやりたいなって言った、けど、、、
なんて言ってしまった。
もぶ
、、、なぁんだ!びっくりしたぁ
もぶ
てかもぶ聞き間違いヤバすぎ〜www
女子なのに僕はさすがにキモいわw
もぶ
それな〜wwwwww
あこは「普通」だもんね!良かったぁ
三星 あこ
三星 あこ
あはは、、、w
そう、だねっ
あれ以来、僕という一人称は使わなくなっていた。
私は女の子なんだから。
女の子らしくいなきゃ。
そう自分に言い聞かせている。
僕は認められない。
私でいなきゃ。
三星 あこ
三星 あこ
でも、、、っ
やっぱり自分らしくいたい、、、
認めてもらいたいよぉ、、、っ!
昔のことを思い出したのもあって、目から涙が溢れそうになったとき。
???
ねぇねぇ、そこのお姉さんっ
三星 あこ
三星 あこ
ふぇ、、、?
私、ですかっ?
ふいに、誰かに呼び止められて、今にも溢れ出しそうだった涙が一気に引っ込んでしまった。
???
そうです!あなた以外に誰がいるっていうんですか
そう言われ、やっと周りに誰も人がいないのに気づく。
三星 あこ
三星 あこ
あぁそか、、、
それで?なんなんですか?
てかあなた誰なんでs、え?
そう。その人、、、?はなんとも言えない不思議な子だった。
瑠乃
あぁ、名乗ってませんでしたね
私は瑠乃。
とーってもすてきな世界への案内人です!
まず、見た目。
フードに真っ黒の大きな猫耳がついたパーカーの下に、これまた真っ黒のジャンパースカート。そして首には首輪をつけた、ローファーを履いてること以外はどこか現実離れした格好をしている小学校6年生くらいの女の子。
雰囲気も、なんとなく不思議な感じ。
明らかに自分より年下なのに敬語だし、謎にテンション高いし。
くりっとした目も、どことなくミステリアスな感じがする。
三星 あこ
三星 あこ
とーってもすてきな世界、、、?
なにそれ?
年下だと分かった瞬間、敬語を使うのを放棄して思わず聞いた。
瑠乃
そのまんまですよ〜
そしてあなたにはそこへ行く権利があるのです!
三星 あこ
三星 あこ
は、はぁ、、、
状況がイマイチ飲み込めない。なんだそれ⁇
瑠乃
ふふっ
立ち話もなんですからとにかく私について来てください!
そう言って瑠乃ちゃん、、、?は僕に背を向けて歩き出した。
不審者かもしれないとか門限過ぎちゃうとか、そんなこともちらっと考えたけどそれ以上にあの子の言動が気になって、とりあえず着いて行くことにした。
三星 あこ
三星 あこ
瑠乃ちゃんってホントなにもんなの、、、?
瑠乃
さぁね?
あなたも何者かと問われても答えられないでしょ?
三星 あこ
三星 あこ
ま、まぁそうだけど、、、
着いて行く道中にも謎は深まるばかり。
暗くて見づらいけど明らかに猫みたいなしっぽがぴょんぴょんスキップしながら歩く瑠乃ちゃんの後ろで揺れてるし、まだ夕方だしここめっちゃ都会なのにいつのまにか上空にフクロウが飛んでるし、、、
瑠乃
そんなことより、三星あこさん
あなた、“悩み”あるでしょ?
それも結構真剣なもの
三星 あこ
三星 あこ
っなんで知っt、、、
まぁ、、、ね
なんで僕の名前とかを知ってるのか聞こうと思ったけどどうせ聞いたところで答えてくれないだろうしいちいち聞いてたらキリがないのでやめておいた。
瑠乃
これからあなたが行く場所で、きっとそれが解決されるはずですよ!
なんせとーってもすてきで、夢と希望に溢れた場所なんですから
三星 あこ
三星 あこ
、、、へえ〜、、、
瑠乃
あこさんの場合は誰でしょうか、、、
LANさん辺りかもしれませんね
三星 あこ
三星 あこ
ふぇ?
瑠乃
いえいえ、独り言なのでお気になさらず
、、、つきましたっ、ここです!
いつのまにか目的地に着いたらしい。
瑠乃
それでは、改めましてっ
ようこそ、響音遊園地へ!
そう言って、瑠乃ちゃんは真新しいピンク色の門の前で両手を広げ、僕に笑いかけた。
三星 あこ
三星 あこ
ひびき、、、聞いたことない地名
瑠乃
そりゃあ地名なんかじゃないですもん!
ここを必要としている、悩みを抱えたお客様のためにいつでも、どこにでも現れる。
それが響音遊園地なので!
三星 あこ
三星 あこ
へ、へぇ?
瑠乃
それでは、私の役目はここまでですので!
瑠乃ちゃんはそう言って、門をくぐって行ってしまった。
あった言う間にぽつーんと1人、取り残されてしまった僕。
三星 あこ
三星 あこ
、、、行くっきゃない、か?
自分から着いて行ったくせに少し警戒しながら、僕も門をくぐった。
三星 あこ
三星 あこ
お邪魔しまぁ〜す、、、?
言ってしまってから、人んちかよと自分で自分にツッコミそうになる。
ガチャ
三星 あこ
三星 あこ
っうわぁぁぁぁぁぁぁッ⁉︎
その時、いきなり壁に立てかけられていたドアがなぜか開き、これまたなぜか人が出てきた。
いやまてまてマジで状況が分かんない。


てかすず◯の戸締りかよ!
???
っとびっくりしたぁー
あ、怪しいものじゃないから警戒しないで‼︎いや説得力ゼロだけど!
中から出てきた男の人が慌てたようにこちらを見ていたので不思議に思ってその人の視線を辿ると、無意識に僕の手がスクールバックに付けている防犯ブザーを掴んでいた。
三星 あこ
三星 あこ
わ、ごめんなさいっ!
慌てて防犯ブザーから手をパッと話して、その人に向き直る。
???
あー良かったよかった
さすがに不審者だと思われるとは思ってなかったけどw
LAN
さて、名乗っとこうか
俺はLAN!らんって呼んでね
ここのクルー、やってます!
三星 あこ
三星 あこ
ぼk、私は三星あこですっ!
らんさん、ですね
LAN
そうそうっ!
よろしくね、あこちゃん!
三星 あこ
三星 あこ
よ、よろしくです?
一方
ないこたち他の16人のクルーたちは、大きな円卓を囲みながら部屋の壁の大鏡を通してLANたちのやりとりを見ていた。
ないこ
おーらんらんやってるねwww
暇72
そりゃビビるわw
いきなりあんな登場したら
Relu
タイミングわるぅ!w
如月ゆう
ゆうさんもフォローに行こうか本気で悩みましたもん
If
ちょっと防犯ブザー鳴らされたらどうなったか気になるw
-hotoke-
がてぃそれなー
りうら
そういえば、今回のお客様はどんな子なの?
りうらがそう聞き、いるまが答える。
いるま
んーちょっと待ってな、、、おけ
三星あこ、16歳
戸籍上は女だが、本人は男に生まれたかった
性格はノリが良くて面白い、人思いで相手を優先するタイプ
多声類で、隙あらば歌う
こんなとこだな
初兎
おぉー相変わらずいるまくんの能力は役立つなw
みこと
うえぇ!俺だってできますよ
いるまくんに仕事取られるだけで、、、
こったろ
え〜知らなかったぁ
Coe.
こったんてば人の話聞かないんだから!
前言ってたよ〜?
悠佑
ほら静かにせぇ!
2人の会話聞こえへんやろ!
雨乃こさめ
そーだそーだ!
すち
ホントだよ〜
ね、くにくん
くに
俺なんもしてないけど、、、
らんさんはまだ出会って数分しか経っていないにも関わらず、人懐っこい笑みを浮かべて僕に話しかけてきた。
LAN
あこちゃんはさ、最後に遊園地行ったのっていつ?
三星 あこ
三星 あこ
えぇ?確か3年前友達と行ったのかな、、、?
LAN
おぉーじゃあ結構久しぶりなんだね!
三星 あこ
三星 あこ
そー、、、ですね?
LAN
そうだ!ここからが本題!
三星 あこ
三星 あこ
、、、?
LAN
あこちゃんってさ、絶叫マシン好き?
ジェットコースターとか、、、
本題とか言う割にアトラクションの話を始めて少し拍子抜けした。
三星 あこ
三星 あこ
、、、あんま好きじゃない、です
なんかごめんなさい、、、
LAN
そっか〜!良いよいいよ!むしろその方がおもしr、じゃなくてやりやすいし!
三星 あこ
三星 あこ
、、、?そう、ですか
そう。僕は遊園地のアトラクションの中でも絶叫マシンが苦手なのだ。
何年か前に無理やり友達にのっけられて意識が飛びかけた黒歴史がある。
LAN
それはさておきっ
あこちゃんはどんなお悩みなのかな?
三星 あこ
三星 あこ
え、?
LAN
瑠乃ちゃんからも説明あったんじゃない?
ここは何かしらの悩みを抱えた人だけが見つけられる遊園地。
つまり、ここが見つけられたってことは悩みがあるってこと!
三星 あこ
三星 あこ
あーなんか言ってたよーな、、、
なんとなくそんな気もするけど、言動全てが意味不明だったから聞き流してたのかもしれない。
LAN
あこちゃんの悩み、俺で良ければ教えて欲しいな
きっと力になれるから!
三星 あこ
三星 あこ
、、、っ
初対面ってか出会って5分ちょいの何者かも分からない男の人にそんなの話せるはずないって、いつもの僕なら考えただろう。
でも、今は違った。
なんだろう、らんさんには話してもいい気がする。
ほんとに解決してくれたりして、、、なぁんて。
でも、話すだけでも楽になれると思ったから、
三星 あこ
三星 あこ
えぇと、ちょっと重い話かもだけどいいですか?
と言ってみた。
LAN
もちろんいいよ!
そんな人たちのための響音遊園地だからね!
そう言って、らんさんはニコッと僕に微笑みかけた。
LAN
、、、ふんふん。
なーるほーどねー
話してくれてありがと!
だいたい固まったかな
三星 あこ
三星 あこ
、、、ふぅ
このことは誰にも話したことが無かったから、ホントに少し楽になったかも。
三星 あこ
三星 あこ
ん?固まった、って?
LAN
君の悩みの解決の仕方!
俺の担当エリアがちょうど良さそうだね!良かったぁ
最悪ないこさんゆうくん辺りに交代してもらおうかなとか考えたけど、、、
三星 あこ
三星 あこ
えと、らんさんの担当エリアって、、、?
LAN
言ったら面白くないでしょ!
お楽しみ〜
そのイタズラっぽい笑顔を見て、僕なんとなーく嫌な予感を覚えた。
LAN
よーっし着いた!
ちょっと目隠ししといてねー
三星 あこ
三星 あこ
、、、え
目的地に着くなりらんさんはいきなり僕に黒に布で目隠しをした。
LAN
ほいオッケー行こー
三星 あこ
三星 あこ
わわ、、、!
視界が真っ黒でなんにも分かんない僕の手を、いきなりらんさんが掴んで歩き出した。
LAN
んー大丈夫ー?
大丈夫じゃなかったら言ってねー
と言いつつも有無を言わせない強さで僕の手を引く。
優しそうだけど意外と容赦ないのな、、、(?
LAN
ふいっ
しばらく歩いた後、僕をすとんと椅子?に座らせた。
なんか椅子の硬い感触が遊園地って感じするなぁ、、、ん?なんかやな予感、、、
LAN
ほいーもういいよー
そしてやっと目隠しを外してくれた。
三星 あこ
三星 あこ
うわやっぱり、、、!
そう。想像した通り、僕はジェットコースターの座席にガッチリ固定されていた。
三星 あこ
三星 あこ
え“、え、、、⁉︎
LAN
それじゃあ改めまして自己紹介といきますか
初めまして、響音遊園地エリア3、シクスフォニアリーダー兼ジェットコースター担当のLANです!
だからか。最初に絶叫マシンが好きか聞いたのって、、、!
三星 あこ
三星 あこ
シクス、フォニア、、、?
LAN
そう!
この遊園地は3つのエリアで構成されてて、そのうちの1つがここ、シクスフォニア、略してシクフォニ。
で、俺はそのエリアリーダーって訳
三星 あこ
三星 あこ
あーなんか吹奏楽とかのパートリーダー的な?
LAN
まーそんなとこ!
三星 あこ
三星 あこ
って何この状況はっ⁉︎
LAN
むぅ、、、せっかくかっこよく自己紹介できたのにな、、、
まーまー話は後っ!
そう言うと、らんさんは「クルー以外立ち入り禁止」と書かれたプレートが下がったカラフルな公衆電話みたいなボックスに入っていった。
あれ。なんだ、その、、、クルーの人がアナウンスとかする機械。
LAN
それではジェットコースター、発車しまーす!
楽しんできてね〜!
三星 あこ
三星 あこ
楽しめるかよ、、、
そう毒づきつつも、ガラス越しに見えるらんさんが手を振っている様子が見えて、少しワクワクする。
いやでも無理だろ!無理がある‼︎
てかよく見たらレールがずっと真っ直ぐ、、、?
そう。果たしてジェットコースターと呼べるのか怪しいくらいにレールが真っ直ぐなのだ。
LAN
よーいしょっと
ふいにらんさんの軽い掛け声が聞こえる。
すると、がごんっと音を立ててレールが少しずつ動いていた。
三星 あこ
三星 あこ
え、え?ええぇ⁉︎
LAN
それじゃあ楽しんでねー!
let's go!
三星 あこ
三星 あこ
無駄に発音いいのな、、、
そんなことを呟いている間に、ゆっくりコースターが動いた。
コースターって言っても、4人くらいが定員だと思われる小さなトロッコ型のものだ。
せめて落っこちる前だけでも景色を楽しんでおこうと、外側に目をやる。
思ったより高い。普通にユニバのハリドリくらいあるんじゃない?
もうすぐ日が沈みそうで茜色に染まった遊園地は、なんだか幻想的な雰囲気だ。
ホントに夢と希望に溢れた世界みたい。
、、、と。
外側の景色に夢中で全く前を見ていなかったので気づくのが遅れた。
三星 あこ
三星 あこ
っわぁ⁉︎
いきなりほぼ垂直落下していった。
いや無理無理無理無理マジで!
怖すぎて声にならない絶叫をらんさんが操作?するレールがかき消す。
ようやく真っ直ぐになったと思ったらいきなりレールがもち上がって1回転する。
と思ったら今度は逆に下がってほぼとかじゃなくて普通に垂直に落下する。
三星 あこ
三星 あこ
、、、終わった、、、
LAN
お疲れ様!
どう?楽しかった?
三星 あこ
三星 あこ
あーまぁまぁまぁ、、、
タヒにそーなった。
てか僕絶叫マシン嫌いって言ったじゃないですか!
LAN
ふふw
ほら、僕って言った!
三星 あこ
三星 あこ
あ、、、
LAN
やっぱ人間、興奮したり怖かったりすると素が出ちゃう生き物なんだよねー
さっき俺に言ったじゃん?あこちゃんが悩んでること。
でもさ、なんだろーね
それでも「私」って言い続けてるの見ててさ、ホントに生きづらそうだなって思ってたんだよね
三星 あこ
三星 あこ
生きづらそう、、、?
LAN
うんー
だからさ、素の君が見たかったってのが大きかったかな
俺は僕っ子のあこちゃんの方が好きだなー
自分を隠さずそのまんまの自分でいた方が好かれるだろうし、生きやすいかもよ?
三星 あこ
三星 あこ
、、、でも
もちろんアレは昔の話。
だけど、今の友達が昔の友達とおんなじだったら、、、って思うと、なかなか話せないんだ。
LAN
ホントの友達ってのはありのままの自分を受け入れてくれるような子だと、俺は思うけどなー
らんさんは、まるで僕の心を見透かしたかのように言った。
三星 あこ
三星 あこ
、、、!
そっか。
僕の中で、なにかが変わった気がした。
ありのままの自分を出せる相手が、ホントの友達、か、、、
三星 あこ
三星 あこ
、、、なんとなく分かった、かも
ありがとございますっ
LAN
いえいえ〜!
それが俺たちクルーの仕事だから!
三星 あこ
三星 あこ
ちゃんと、友達と話してみよっかな
LAN
それがいいよ!
もし認められなくっても「あーこの子は私の友達じゃなかったんだぁ!」って思えばいーよ!
三星 あこ
三星 あこ
言い方こわwww
頑張りますっ!
LAN
うん!応援してるからね!
三星 あこ
三星 あこ
あ、そういえばさっきなんていうか、その、、、
LAN
あぁ!w
物体変形能力のこと?
三星 あこ
三星 あこ
、、、たぶん?
LAN
根本的なことから話すと、そもそもここは世界の狭間に位置する遊園地なんだよね
だからここのクルーは君らみたいに純粋な人間もいれば、異能力者や、人ならざる者もいる。
俺はその中の異能力者ってとこかな
生まれ持った能力だから名前はないけど、物を変形させることができる能力だから俺たちはそのまんま物体変形能力って呼んでる
三星 あこ
三星 あこ
へ、へぇ〜
さっきから情報量が多すぎて全然内容が頭に入ってこない。
LAN
ま、分かんなくても良いことだから!
さて、良い子はお家に帰る時間だよー
三星 あこ
三星 あこ
あ“
忘れてた。
もう空は真っ暗。
確実に門限はすぎてる。
LAN
、、、なぁんてね
ここは人間界とは時間加速率がちょいずれ気味だから人間界ではまだ10分ってとこかな
三星 あこ
三星 あこ
びっ、くりしたぁ、、、!
いろんな意味で終わったと思った。
LAN
ふふーw
あこちゃんかーわいい!
それじゃ、ゲートまで送るよ
らんさんはもうすっかりトレードマークになった、人懐っこい笑顔を僕に向けて歩き出した。


その時に僕の頭上に広がる夜空にちらっと見えた、サクラ色の流れ星はきっと一生忘れることはないだろう。
、、、結局、あれは現実の出来事だったのか、僕が作り上げた妄想の世界での出来事だっなのか、今となっては分からない。
でも、1つだけ確かなことがある。
僕が、らんさんに救われたこと。
らんさんのおかげで友達に僕のことを話そうと思えたし、そのおかげで僕を認めてくれる友達に出会えたんだから!
LAN
ただいまー!
いるま
お、らんおつ〜
-hotoke-
おかえり!
ないこ
らんらんお疲れ様!
それで今回の仕事の達成度は?
LAN
いやもうバッチリです!
過去一達成感やばいですもん
ないこ
そ!ならよかった
Coe.
ホントだ!
チャームも虹色だよ!
バッチリだね!
Coe.が虹色がかったサクラ色をした音符の形の宝石を指でいじりながら言う。
雨乃こさめ
うわぁすご!
如月ゆう
それに形もきれい!
ゆうさんそんなに上手にできないや
Coe.
まぁ能力に慣れてきたってことかな!
やっぱこえちむ天才かも!
こったろ
こえちむがいっちばーん!
でしょ?
くに
あぁ俺言おうと思ったのに!
暇72
ほら、そろそろ次が来るんじゃねぇの?
2番バッター決めようぜ
すち
らんらん大活躍だったみたいだからシクフォニは一旦お休みで
ないこ
まぁーとりあえずシクフォニと絶叫マシン組は休憩でいーよ
りうら
くにくんどうー?
くに
いやなんで俺⁉︎
初兎
さっきらんくんに仕事押し付けとったやん
くに
いや押し付けてないよ!
最後の方にいきたいなぁーって言っただけだし!
Relu
まぁくにお行っとくか!
くに
んー、、、
まぁ全然良いけどさ
てか楽しみは最後の主義なんだけどなぁw
悠佑
そんなんみんな一緒に決まってるやろ!
ちょうどそのタイミングで、机の上の水晶が光りだした。
If
おーナイスタイミング
くに
じゃ、行ってきますかぁ!
ないこ
くにお頑張れー
くに
そりゃあ頑張ってきますよー

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