第27話

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2024/03/20 12:06 更新























待ち合わせ場所に現れたあなたを見た

笑ってしまうほど可愛くて 、

客観的に俺の彼女があなたなのやばいな 、と呟いてしまうほど .












待ち合わせの時かっこいいかと思って本を読んでみた

これはネットで得た情報だけど 、

スマホを見て待っているのは最悪だと書いてあったから何をして良いか分からなかったのである















周辺を見回して俺を探している素の顔 .

そして ... 俺と目が合うと 見つけた ! と言わんばかりにぱっと明るくなる表情

かわいい 、まだデートが始まる前なのにかわいい

待ち合わせ場所先に着いたものの特権だな .












寄りかかっていた柱から身を起こす














「 ごめん 、結構待った ... ? 」

「 いや 、全然大丈夫 」

「 じゃあ 、 ... 行こっ 笑 何読んでたの? 」












照れ隠しで若干つっけんどんになった答えに自分でも呆れる

本心はデレデレ変態野郎のくせに何クールぶってんだ .












「 『これからの「正義」の話をしよう』っていう本なんだけど 、まぁあの 、簡単な哲学書? 」

「 ... へぇ 、哲学書 ! あんまり読んだことないかも 」











隣で見上げられた瞬間 、何とも言えない甘い電流が走る

おい 、彼女だぞ 、と自分に言い聞かせる

彼女ごときで可愛い可愛いって悶絶しそうになるなよ .















「 俺結構哲学書好きで 、そんなムズくないの読んだりするんだよね 」

「 へぇ〜 ... 今度おすすめの一冊貸してよ 、」

「 貸す貸す 」










「 かわいいね 、髪と服とか 、」

「 ありがとっ ... リノは全部褒めるよね毎回 、」

「 全部褒めたくなるから 、笑 あ 、顔も 。 」

「 なんか付け足し感ある〜 ... 笑 」

「 マジで思ってたよ 、最初っから 」

「 最初っていつ? 」

「 え ... 待ち合わせ場所に現れた時から 」

「 ... 頑張っておしゃれしてきて良かったです 、笑 」











照れながら笑うとちょっと怒ったみたいな複雑な顔をする

ほっぺをぷくっとした恥ずかしそうな表情が今すぐちゅ 、とかいやその先も 、

何でもしてしまいたいぐらい .













頭の中を不純な妄想が巡っている時

すっと手を繋がれた

細い指と華奢なつくりがわかる

繋がれた瞬間さっきよりも1.5倍速になる拍動 .















「 ... あんまり人いないかな 、って 」










あなたはかわいい顔で後ろと前を確認していたずらっぽく笑った

ノックアウトです . 俺の負けです .

どうしてこうも 、あなたを前にするとこんな骨なし男になるんだろうか

きっと今 、大学の一番仲の良い同期とかに遭遇されたら 「 気持ち悪ぃ顔して 」と罵倒されるんだろうなと思いつつも 、それが幸せだった































日向の道を二人でゆっくりと歩いている時だった

目的地は公園の側にあるカフェ .





















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