翌日
教室へ入ると、黒板には大きく書かれていた
『春の校外学習まで あと3日』
楽しそうな声があちこちから聞こえる
俺は席に座りながら、窓の外を眺めていた
楽しみなはずなのに、心の奥は少し落ち着かない
胸の奥が少しだけ痛む
でも、あの輪の中へ割って入る勇気はない
ただ静かに見つめることしかできなかった
※シャオロンPOV
朝からそんなことばかり考えていた
でも、それ以上に気になることがある
最近、本当に上の空だ
昨日もそうだった
一昨日も
返事はいつも通り
でも表情はどこか寂しそうだった
そう思うのに、理由が分からない
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一時間目が終わると、先生が教室へ入ってきた
一人ずつ手渡される冊子
表紙には
『春の校外学習』
と書かれていた
先生の質問が終わった
※あなたPOV
しおりを開く
そこには当日の予定が細かく書かれていた
ウォークラリー
昼食
自由行動
記念撮影
写真を撮るなら、やっぱりシャオと撮りたい
でも
女子たちもきっと誘う
考えるだけで胸が苦しくなる
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昼休み
シャオロンはいつも通り笑う
悪気なんて一つもない
それが分かっているからこそ、余計につらい
その一言が言えない
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シャオロンPOV
昼休みが終わる頃
俺は廊下で悠真を見つけた
一人で遠足のしおりを読んでいる
一瞬だけあなたの目が大きく開いた
その笑顔を見て安心した
※あなたPOV
そんな何気ない一言で
「写真撮ろな」
それだけで嬉しくなってしまう
本当にずるい
俺だけこんなに振り回されて
シャオロンが小指を出してきた
少し笑いながら、小指を重ねる
指切りを終えた
やっぱ嬉しい
そんな声が聞こえる














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!