…あれ、なにか大事な事忘れてる気がする
…あれ、今何時だっけ
眠い目を無理やり開けてスマホの時計を見る
『…11時!?』
やばっ、寝すぎた!!
今日は隼とお買い物に行く予定だったのに!
昨日は残業でヘトヘトになって帰って来た所までは覚えてる
けど、その後の記憶がない
多分、半分寝ぼけながらお風呂とか済ませたんだろうな
その時隼は居なかったし、帰りは遅かったんだろう
てか、一緒に寝てるんだから起こしてくれても良くない!?
『あぁ、もう最悪!』
隣に居るはずの隼は居なくて、急いでリビングへ行く
『ごめん隼!寝すぎた!!』
「あ、○○おはよぉ」
隼はソファに座ってコーヒーを飲んでいた
『おはよ!…じゃなくて!お買い物!!』
「んー、でももうお昼だし、今日は一緒にお家にいよ?」
ね?と言いながら首を傾げる仕草がたまらなく可愛くて
『…ん、そうしよっか』
結局いつも隼に負けてしまうんだ
「コーヒー飲む?」
『ん。お願い』
「りょーかい」
隼は大のコーヒー好き
だからコーヒーを淹れるのもとても上手
そんな隼のコーヒーを飲むのが私は大好きなんだ
『隼、昨日遅かったの?』
「あ、うん。玲於達と飲み行ってて」
連絡いれなくてごめんね、と言いながらコーヒーを持ってきてくれた
『全然。むしろ私の方こそごめんね』
せっかくお買い物行く約束してたのに…
「こーら、謝んないで?僕は○○と一緒に居られるだけで幸せなんだから」
…もう、本当にこの人は
どこまで好きにさせれば気が済むんだろう
『…うん、私も隼と居られるだけで幸せ』
少し照れながら私も言う
「あ、久々のデレ○○ちゃんだ」
『うっさい』
「ははっ、○○はあんまりデレないからなぁ笑」
『隼はデレすぎなの』
亜嵐くんの前とかめっちゃデレてるじゃん
「いや、僕本当にデレてるの○○の前だけだよ」
なんて、少し真面目に言うから
『じゃあそのデレは、これからも私のだけだね』
って、ふざけてみたら
「当たり前やん。○○以外なんて考えられんもん」
なんて、真顔で言う隼
『っ、照れるからやめてよ』
「ははっ、○○大好き」
『…ん、私も大好き』
「…嘘、やっぱ愛してる。」












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!