第2話

イジメの解決
19
2023/06/12 13:25
私は菅野さんの家へ行き、取敢えず保健室で、勉強してみないか、さそってみた。

ここまでやってきた、私の気持ちを分かってくれたのか、彼女は学校へ来てくれた。

これが、せめて私の出来ること。

いじめのリーダー、大前朋子とも話しを聞いてみたかったがなかなか難しい気がした。

私は彼女の母親がスナックを経営している事を知った。

私は、思い切ってそのスナックへ行ってみた。

ハデな服を来た女性が、お客の男性といちゃつきあっていた。

相葉七海
大前朋子さんは、いませんか?担任のものです。
大前の母親
あの子なら、二階の自分の部屋にいるんじゃないかしら?
相葉七海
お邪魔させてもらってもいいですか?
私は彼女の部屋をノックした。

大前朋子
なんで、あんたが私の家に来るのよ。
相葉七海
あなたと、話しがしたいな…と思って。
大前朋子
何、説教?
相葉七海
何か、悩みがあるんじゃないかと思って。
大前朋子
このざまよ。クラスでは、リーダーのふりをしているけど、家の母親の家業のせいで、小学校の頃からどんなに、馬鹿にされた事か。

実際、私の母親は仕事と言えど、男に節操のないヤツだし。

だから、もう馬鹿にされないように、私は中学ではいじめられないように堂々としているの。
相葉七海
家の職業と、大前さんは違うわ。

ある意味、母親のように成らないように、人の痛みが分かる人間になって見たらどうかしら?

そんな過去があったからこそ、大前さんは弱い人の気持ちが分かるはずよ?
彼女は、そのままなにも言わなかったが、私の気持ちは通じたのだろうか?
相葉七海
じゃ、私は帰るね。私はクラスの子みんなの味方になりたいの。もちろん、大前さんの事もね。
大前さんは、背中を丸くして座って私に言った。
大前朋子
ありがとう。。。
その夜、拓実から電話が鳴った。

私は今日一歩進んでみたことを言ってみた。菅野さんの事、大前さんの事。

倉科拓実
教師っていう立場なのに、そこまでやらされるなんて、七海大変だね?あまり無理しないで。
相葉七海
拓実褒めてくれないの?
倉科拓実
今度、言いたいことがあるんだ。来週とかでもいい?
相葉七海
うん。いいけど。
私は、土曜日の休みに母親の施設へいってみた。

相葉七海
お母さん、これからは、さびしい時は、私を呼んで
。何でも話し話してよ?
私は母親を連れて中庭に向かった。

七海の母親
七海仕事は上手くいっている?
相葉七海
うん、何とか。
七海の母親
私をお世話してくれる介護師さんに、園田君っていう人がいるの。七海の、幼馴みなんですって?優しい子じゃない?
相葉七海
うん。由希は目立たないけど優しい子だった。

でもね、今、IT企業働いている同じ中学校のときの、仲良し四人組の1人、倉拓実組君と付き合っているんだ。
七海の母親
そうなのね。園田くんと七海お似合いだっておもったんだけど。いつか、私にも会わせてね?


母親は言った。

母娘は、分かるんだ
な…と思った。確かに由希といると安心する。自分らしくいられる気がする。

でも、今まで私の側にいて来れた拓実を、裏切る事は出来ないのだ。

次の日、大前さんが、菅野さんをつれて学校へやって来た。

私のやったことが、報われた。。私は嬉しく感じた。

菅野さんも大前さん…どっちも大切な生徒だ。

大前さんはクラスのリーダー的存在だったから、彼女が、菅野さんと仲良くなれば、他の生徒も自然といじめもなくなった。

私は学校の帰り、母親のいる病院へと向かった。

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