私は菅野さんの家へ行き、取敢えず保健室で、勉強してみないか、さそってみた。
ここまでやってきた、私の気持ちを分かってくれたのか、彼女は学校へ来てくれた。
これが、せめて私の出来ること。
いじめのリーダー、大前朋子とも話しを聞いてみたかったがなかなか難しい気がした。
私は彼女の母親がスナックを経営している事を知った。
私は、思い切ってそのスナックへ行ってみた。
ハデな服を来た女性が、お客の男性といちゃつきあっていた。
私は彼女の部屋をノックした。
彼女は、そのままなにも言わなかったが、私の気持ちは通じたのだろうか?
大前さんは、背中を丸くして座って私に言った。
その夜、拓実から電話が鳴った。
私は今日一歩進んでみたことを言ってみた。菅野さんの事、大前さんの事。
私は、土曜日の休みに母親の施設へいってみた。
私は母親を連れて中庭に向かった。
母親は言った。
母娘は、分かるんだ
な…と思った。確かに由希といると安心する。自分らしくいられる気がする。
でも、今まで私の側にいて来れた拓実を、裏切る事は出来ないのだ。
次の日、大前さんが、菅野さんをつれて学校へやって来た。
私のやったことが、報われた。。私は嬉しく感じた。
菅野さんも大前さん…どっちも大切な生徒だ。
大前さんはクラスのリーダー的存在だったから、彼女が、菅野さんと仲良くなれば、他の生徒も自然といじめもなくなった。
私は学校の帰り、母親のいる病院へと向かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。