岩本side
恋愛ドラマのヒロイン役。
あなたが恋愛ドラマなんて、想像できないし、
したくない。
妹が知らない男とイチャイチャしてんのなんて、
普通見れなくない?
アイドルとしてのあなたの事は、応援はしてる。
でも、それとこれとは話が別。
俺の性格を理解した上で、
事後報告じゃなく事前に話してくれた事は、嬉しい。
メンバーといえど、
あなたの事は家族のように大切だし、
年々メディアの露出も増えて、
もう俺らだけのあなたじゃないって事も分かっている。
知名度が上がって、
グループがどんどん大きくなって。
喜ばしい反面、
どんどん嫉妬のような変な感情も加速する。
俺はリーダー。
メンバーの活躍は、嬉しいだけなはずなのに。
照、ありがとう、がんばるから。と
部屋を出ていったあなた。
実は同じ部屋にいた涼太が近づいてきて、近くの椅子に座り直した。
メンバーの仲は結成当時からすると、
どんどん良くなっていて。
お互いを大事に思う気持ちは、年々強くなる。
特にあなたに対しては、
俺らが守ってやらないと、という気持ちがデカい。
もともと嫉妬心と独占欲の強い俺には、
あなたも散々悩んできたと思うけど。
余計な感情は仕舞って、
目の前の事とグループの事に集中しよう。
大丈夫、もうあなたは
ちゃんと自分で出来ることと出来ないことを理解してるはずだから。
どうしても自分のキャパ以上のことをこなそうとして、
いつも無理してしまっていたけど、
最近は体調を第一に考えてくれるようになってきた気がする。
大人になったな。
…歳は俺より上なんだけど(笑)















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。