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第44話

たんじょうびパーティー4
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2026/06/14 13:33 更新
 やってきたのは若井たちの学校。
 涼架が飾りつけた教室で、人間たちが寝静まった今、サクの誕生日パーティーが始まる。
f
f
サクちゃん!誕生日おめでとう!!
サク
ありがとー涼架くん!!!
 明るい魔法で辺りを満たし、涼架はサクの手を取った。
 下手くそなドラムロールを口で言って、後ろから本を取り出す。
 いつも完璧な涼架だが、珍しく不器用な一面を見せた。
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f
僕からの贈り物!
サク
!! まどうしょ!!!

 サクはすぐに魔導書を開き、まじまじと見つめる。ちらっと覗いてみるとそこにはバカみたいに長ったらしい式や説明、わけのわからない文字がびっしり詰まっていた。魔導書で喜ぶ子供って、どうなんだろうか。
f
f
また原理はじっくり教えてあげるから、一回使ってみて?
サク
お、っけ
 納得いってないような、キリの悪そうな顔をしながら、サクは魔力を込めた。
 型に流れた魔力は形を成し、教室を包む。魔導書は光を無くし、突如としてふわりと優しい匂いで包まれた。
サク
わ、っ
神
なにこれ、
メイト
ラベンダーとかじゃないっすか?
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f
おっ、せいかい!
たぶん
 不思議そうに教室の匂いを確かめているサクに、涼架は目線を合わせた。
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f
サクへの誕生日プレゼント。スキルだよ
サク
すきる!?
コクア
コクア
まじか、お前
こんなくだらな
 無駄なことしか言わなそうなコクアの口を咄嗟に塞いだ。
f
f
ブルーメのこと考えてたでしょ?
ブルーメ
え、っ
サク
なんでわかったの?
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f
これは心の中で考えている人の、大切な香りを再現する魔法なんだ
サク
たいせつな、かおり…
f
f
ほら、ブルーメってお花屋さんだったでしょ?
だからもしかしたらなって
ブルーメ
ちょっと、なんで知ってるんですか
コクア
コクア
俺が教えた
ブルーメ
はい???
 ブルーメは勢いよく俺の方を見てくるが、俺が言ったわけではないので首を振った。
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f
僕はスキルのでき方を知りません。
ですがきっと、神ならできるのでしょう?
 涼架は小さく咳払いをしたあと、そう言った。
メイト
その魔法を、サクちゃんの体にスキルとして刻む、と
 スキルは元々体に刻まれるもの。元人間だったサクにはスキルがなかったし、用意していなかった。
 
 いつかなにかしら用意してやろうと思っていたし、ちょうどいい。
神
サク、こっちに
サク
 抱きしめていた魔導書を預かり、魔力を流してざっと形を取る。

 サクの手に触れ、魔力を固く硬化させる。体の中に込めるイメージ、…
神
これで、どーかな
神
魔導書そのままコピーしただけだからたぶん大丈夫だと思う
コクア
コクア
これまた、滅茶苦茶なことをやりやがる
 サクは自分の手を不思議そうに見つめた後、
 ぽんっ
神
うん?
 俺の頭の上に手を置いた。


 突如として香る、揚げ物の匂い。
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f
これ…
メイト
がちょからの、塩がちょからしおがちょー唐揚げ
神
コクア
コクア
なんだその、頭の悪そうなネーミングは
メイト
(通称えんがちょ)
ブルーメ
ガチョウって唐揚げにできるんですか?
神
いや、入れ物にガチョウが書いてあるだけ。でもまっじでうまいよ
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f
たまにお土産であげていたので
f
f
人間界のカラオケの、唐揚げ。
神
げ、っ
 しまった、


 そういえば涼架に見つかった時には塩がちょからを頼んでいなかった!
サク
おいしそー!!
f
f
頼んだことのない唐揚げの匂いが大切な香りなんですね神の
 
神
りょ、りょうか落ち着け
神
ほらっサクの前だから
ほらね、?
サク
また、さくのせい、?
神
いやっそれは違う!
ブルーメ
説教はまた後で、、
 ブルーメが涼架の肩を叩いて、ブルーメが言うならと涼架は下がった。
メイト
コクア様は、どんな香りがするんでしょうね
ブルーメ
たしかに、気になる
神
おれも
サク
えぇ、やだよ、結界でばちばちってなっちゃう
コクア
コクア
それもそうだな。
それにどうせ、血の臭いしかしないだろうし
神
安易に想像ができる
メイト
笑えないです

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