《10年前の東京___》
10年前の東京は昼夜問わず抗戦があちらこちらで起こっていた
そんなある日、夜兎組の傘下の援護で夜兎組の本部の大部隊が東京に向かった
大部隊が出動した理由仲間の援護だけでなく、別の要件があったからだ
その中にはまだ5、6歳ぐらいの雪虎と雪羽もいた
雪虎と雪羽は平屋建物の奥の部屋に2人っきりだった
二人は窓を開けて家から抜け出した
抜け出したのは良いものの、ここは東京。初めて来た街に初めて見る光景
道には大量の血や亡骸が沢山あった
その中に___
道の真ん中で一人の男の子が泣いていたのだ
その男の子の服には血がついていた
雪羽は赤葦の手を握り血だらけの道を走り始めた
雪羽と雪虎、赤葦は夜兎組の当主白銀がいるテントに入った
そういうと、父は慌ててテントから出ていった
それから数分後、父が大きなファイルを持ってテントの中に入ってきた
それを祖父の白銀に渡すと
三人は奥の部屋に行った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!