こさめside
すっちーに呼ばれて、らんくんの家族も一緒に部屋に駆けつけると、小さい子みたいに泣きじゃくってまにきにしがみつくらんくんが居た。
色んな意味でほっとしてまた涙が溢れる。
ほんま良かったらんくん…。
泣き腫らした真っ赤な目で俺らを見上げるらんくんを
みんなでわちゃわちゃ抱きしめる。泣きすぎて疲れたのか呼吸を整える余力も無さそうな、リーダーの背中をさすったりなんなり。
本当に、本当に死ぬかと思った。
みんなで交代で看病してる時も、仮眠してる間に死んでたら……とか考えて、1ミリも休めんくて、怖くて怖くて
それから、泣きすぎて少し枯れた声でみんな思い思いの言葉を言いだした。
あのまま死んでしまっていたらきっとたくさんの後悔が残っていただろうから、それを今。
…そうよな。伝えられることは奇跡なんだ。
目は逸らさずに。
恥ずかしいとは思わなかった。泣きそうな思いで笑う。
まあこれはこさめのただのエゴよ。
まにきが今の流れで何も言わなかったことには
誰も触れなかった。
この2人の結末は俺らにはわからない。
でも、もう本当にいつ“最後”が来てもおかしくないやんか
言わなくても伝わること、言わなくてもわかること。
はたから見たら憧れみたいな二人の関係やけど
なぁ、いい加減“エゴ”で動いてもいいんちゃうん?
幸せに、なってほしいよ。
……To be continued


















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。