…昨日の一件で眠れなくて 今日は朝からアイシャドウ落としたり 時間間違えたり 忘れ物したり。
そして さっきはアイロンで火傷…
めちゃくちゃタレントさんやスタッフさんに迷惑かけてる。
氷嚢を持ってきてくれた紫耀くんにポンっと頭を撫でられ 溜まっていたものが目からこぼれ始めた。
それが普通だよね…。
海人くん、私の事好きなのかな…。
昨日 目つきも腕掴まれてる力も強くて怖くて
脅されてるような感覚で…
泣きそうになりながらも逃げるように部屋に戻っていった。
冷やしてくれた所に絆創膏を貼ってもらい 次の現場へと移動。
少クラのメイク室で待機しながら 絆創膏を張り替えていた。
右手の小指 水膨れになってる…
廊下がザワザワし始め メイク室に数人入ってくるのが見えた。
少年忍者の子達だ。
カーディガンの袖をまくり上げて 手を消毒する。
皇輝くんに鏡の前に座って貰い ヘアセットを始めた。
皇輝くんの次は一緒にきた久保廉くん。
部屋に入ってきた順にヘアセットを進めていると ニコニコ顔の北川拓実くんが入ってきた。
この子私に告白してきてくれたんだよね?笑
全然顔に出てなくて いつもの織山くんだ。
手をひらひらさせて楽屋に戻ってしまった織山くん。
諦めるつもりないって…。
何故かしょぼん顔の拓実くん。
私があたふたしながらメイクの準備をしてると パチッと鏡越しに目が合った。
あの大人しい拓実くんから耳を疑うような言葉が。
恥ずかしいのか 両手をギュッと握りしめて下を向く拓実くん。
さっきまでホワホワしてた空気が 一気に緊張したように感じた。



















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。