─ 中庭 ─
"うちもむっちゃ楽しみです"
なんて言えへん
中庭のベンチに2人座ってだべりながら菓子を食ううちら。
はたから見たらカップルなんやろうなぁ。
え…!!
・・・ はぁ。相変わらず顔に出てへんな、これ。
自分でもわかってまう。
ぁ…好きやなぁ。
ふんわりと優しい笑顔が好きや。
大耳「思ったこと口に出してみるんは?」
うちの言葉は信介と被り、互いに少し驚きつつも会話を進める。
信介の笑顔はずるいなぁ。
もっとうちの表情筋が緩かったら…良かったな。
─ 部活 ─
─── ポン、ポン。
ペットのように「頭撫でて!!」みたいな顔で見てくるから、
うちは侑の頭を軽く、撫でた。
ふと気になった。
やってしょっちゅう「撫でて!!」って顔して話しかけてくる。
まぁ、撫でへん理由もないし撫でてまうんやけど。
うちに撫でられたら嬉しい…か
信介はどぉなんやろ…?
─── ジィーーーー。
別に嘘言うてる訳でもなさそうやしな。
本心から嬉しいと思とるんやなぁ。
「集合」と声がかかり、小走りでコーチたちの所へ向かう。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。