車のエンジン音が聞こえる中
かずさんが 口を開いた
ところで
紫耀のこと いつから気付いてたの?
えっ!?
手袋の人だぁって
それは えっと……
ふふふ
その感じだと だいぶ前ね?笑
うん
黙っててごめんなさい
やだ! 謝る事じゃないわよ
ただ もっと早く言ってくれれば
良かったのになぁって思っただけ
そしたら もっと早く会えてたのに?笑
そうよ!って えっ!?
ふふ
かずくん 絶対 会わせてくれようと
するだろうなぁって……
だから言わなかったの
どーゆう事?
ん〜紫耀くんに会っても
恥ずかしくない状態で会いたいなって……
仕事で認めてもらって
胸を張って会いたかった
そぉ
うん
でも……
言いかけたところで
赤信号に捕まった
大丈夫よ!
自信持ちなさい?
約束を守る為に 頑張ってきたんでしょ?
そう言いながら
前を向いたまま
優しく頭を撫でてきた
信号が青に変わり
あなたの頭を撫でていた手は
再びハンドルを握る
ピアノを辞めた時から
もう約束は守れないって思ってたの
でも かずくんが
紫耀くん達の担当をするってなった時
頑張って いつか私もって思った
ずーっと頑張ってきたもんね?
なんか泣けてきちゃう
えっ!
危ないからそれはやめて(笑)
笑い声に包まれた車内
かずくんがいてくれて良かった
そう思うと あなたの口から
自然と言葉が溢れた
ありがとう
んっ?
あの時 私を助けてくれて
ふふ
ほっとけなくて お節介しただけよ
はい 着きましたー
車がゆっくりと止まり
かずさんが あなたの方を見る
さぁっ!
楽しんでらっしゃい!?
うん!
ありがとう
お互いの目が潤んでいることに気付き
思わず笑ってしまった
車を降り
『行ってきます』と言うと ドアを閉め
かずさんに手を振り
お店に向かって歩いた
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