前の話
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チリンとドアを鳴らし、喫茶店に冬弥が入ってきた
そう言って微笑みながら静かにコーヒーを口にした
冬弥はコーヒーを飲みながらずっとオレの後ろを見ている
冬弥はすかさず答え、ゆっくり指を指した
その先には年季の入ったスーツケースがあった
冬弥は何かを閃いたようにスーツケースに近付いた
そして
冬弥はスーツケースに入ろうとしていた
オレはスーツケースに入っている冬弥を見てふと思った
乾いた返事をして冬弥から目を離した
私は微笑むこはねの前にココアを置き、向かいの席に座った
私はマドラーでアイスティーをカラカラと回しながら言った
こはねはココアを一口飲んでから口を開けた
私は溶けていく氷を見つめて呟いた
こはねは少し吹き出した
その微笑みにつられて私達はしばらく笑い合っていた
暗い…暗い荒廃しきった街
荒廃というより、戦場跡だ
ピピッ…ガガガッ………
コチ…ラ……シブヤ…ク…ハン……
タ…ダイマノ……イキノ…コリハ……フ………タ…
私は拾った壊れかけのラジオを聞きながら必死に逃げていた
辺りを見廻すと、銃弾の雨が降り注いだ跡ばかりだった
逃げなきゃ…逃げ切らなきゃっ、
その言葉が頭にずっとこべりついていた
私は逕溘″谿九jの青柳くんを必死に探していた
次の瞬間、壊れたと思っていたスマホから通知音がなった
青柳くんからだ
私はすかさず電話に出た
そして、返答がすぐに返ってきた
その返事と共に、私は意識を失った
彰人達は二つのスーツケースをトランクに置き車へ乗った
彰人はエンジンを入れた
杏は背伸びをした
そうして、"誰も乗っていない"車は
壊れかけのラジオを残してその場を去った
ピピッ…ガガガッ………
コチ…ラ……シブヤ…ク…ハン……
タダイマ、イキ…のコりが…ゼんいンシ亡!全イン死亡!
直チにイタいを回収シろ!タダち二遺体をカイ収しろ!
見つケられレばゴチソウだ!
橙髪と黒髪に続くゴチソウだ!
繰り返す!
生き残りが全員し亡!全いん死亡!
直ちに遺体をかい収しろ!直ちにイタいを回収シろ!
見つケられレばゴチソウだ!
橙髪と黒髪に続くゴチソウだ!
繰り返す
このコンテストに参加させていただきました!
1話完結物語です!
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。