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第1話

夢と現実
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2026/06/09 12:47 更新
青柳冬弥
やぁ、彰人。
東雲彰人
おう、冬弥。偶然だな。
チリンとドアを鳴らし、喫茶店に冬弥が入ってきた
青柳冬弥
ここの席に座っても良いか?
東雲彰人
あぁ、いいぜ。…もしかして、
オレが居るって知っていたのか?
青柳冬弥
さぁ、どうだろうな。
そう言って微笑みながら静かにコーヒーを口にした
青柳冬弥
………。
冬弥はコーヒーを飲みながらずっとオレの後ろを見ている
東雲彰人
…ん?どうしたんだ?
青柳冬弥
彰人、そのスーツケースはなんだ?
冬弥はすかさず答え、ゆっくり指を指した


その先には年季の入ったスーツケースがあった
東雲彰人
あぁこれか。こいつはいつかは忘れたが、
親父がオレのために置いてったものだ。
青柳冬弥
そうなのか。随分と大きいな。
……あ、
冬弥は何かを閃いたようにスーツケースに近付いた


そして




東雲彰人
…お前、何やっているんだ?
青柳冬弥
はは…おかしいな…。
東雲彰人
頭が?
冬弥はスーツケースに入ろうとしていた
青柳冬弥
いや、思いのほか身体が大きくてだ。
東雲彰人
本当にどうした?
もしかして悩み事でもあるのか?
青柳冬弥
狭いところって落ち着かないか?
原記憶って言うものだろうか。
東雲彰人
まぁ…分からんでもないが。
東雲彰人
………。
オレはスーツケースに入っている冬弥を見てふと思った
東雲彰人
四肢を切断すれば入れそうだな。
青柳冬弥
…彰…人!?
東雲彰人
誤解するな誤解するな。
青柳冬弥
だが、確かにそうだな。
四肢が無い状態ならもう一人入れそうだ。
東雲彰人
怖いこと言うなよ。
青柳冬弥
彰人が始めたんじゃないか。
東雲彰人
ははは、そうだったな。
乾いた返事をして冬弥から目を離した








小豆沢こはね
………。
白石杏
こはね、はい。ココアだよ。
小豆沢こはね
あ、ありがとう。杏ちゃん。
私は微笑むこはねの前にココアを置き、向かいの席に座った
白石杏
ねぇ、こはね。随分難しそうな
顔してたけど、どうしたの?
私はマドラーでアイスティーをカラカラと回しながら言った
小豆沢こはね
え?えっと…この本を読んでいたんだけど、
結末がちょっと納得いかなかったの。
白石杏
へぇ、どんな結末?
こはねはココアを一口飲んでから口を開けた
小豆沢こはね
これは、夢オチ…って言うのかな。
小豆沢こはね
主人公は沢山の死闘を戦い抜いていったの。
でも仲間をほとんど失っちゃって…。
小豆沢こはね
最終的に一人になったときに、全部夢でしたって。ちょっとなぁ…って思ってたの。
白石杏
あぁ、分かる分かる。
少し残念だよね、そう言うの。
白石杏
……でも、
私は溶けていく氷を見つめて呟いた




白石杏
人生夢オチで終わらせたいな。
小豆沢こはね
………ふっ。
こはねは少し吹き出した
小豆沢こはね
確かに、頑張ったんだから
少しは楽しい時間も過ごしたいよね。
その微笑みにつられて私達はしばらく笑い合っていた




暗い…暗い荒廃しきった街


荒廃というより、戦場跡だ










ピピッ…ガガガッ………





コチ…ラ……シブヤ…ク…ハン……





タ…ダイマノ……イキノ…コリハ……フ………タ…




小豆沢こはね
はぁ…はぁっ、はぁ、
私は拾った壊れかけのラジオを聞きながら必死に逃げていた


辺りを見廻すと、銃弾の雨が降り注いだ跡ばかりだった


逃げなきゃ…逃げ切らなきゃっ、


その言葉が頭にずっとこべりついていた
小豆沢こはね
はぁっ、はぁ、青…柳くん、どこ…?
私は逕溘″谿九jの青柳くんを必死に探していた

























次の瞬間、壊れたと思っていたスマホから通知音がなった
小豆沢こはね
っ…!?
青柳くんからだ


私はすかさず電話に出た


そして、返答がすぐに返ってきた














???
見つけた。
小豆沢こはね
…え?
その返事と共に、私は意識を失った































白石杏
いいの?大事そうなスーツケースに
入れちゃって。匂いとかキツイでしょ?
東雲彰人
それはお互い様だろ。
白石杏
まぁそっか。
彰人達は二つのスーツケースをトランクに置き車へ乗った




白石杏
ふぅ。やっと捕まえられて良かったよ。
東雲彰人
逃げ足だけは速かったな。
白石杏
そっちはすぐ捕まえてたよね。
まぁ、三回逃げられてたけど。
東雲彰人
言っとくが何度も麻酔打ったぞ。
白石杏
え、それで動いたの…?怖…。
東雲彰人
だから最終的にそのままで切断した。
そしてなんとか入れた。
白石杏
うわぁ…。
彰人はエンジンを入れた




白石杏
…こんなんだから、目なんて覚まさずに
夢オチで済ませればよかったのに。
東雲彰人
オレはあいつらの思考が分からん。
ただ…一つだけならわかる。
白石杏
なにが?
東雲彰人
オレらが呪いをかけたから。
だからああなったんだ。
白石杏
…なるほどね。
杏は背伸びをした
白石杏
でも、これでいいんだよ。じゃなきゃ、
もっと酷い目にあうでしょ?
東雲彰人
…確かにな。
さて、向こう・・・で答え合わせでもするか。
そうして、"誰も乗っていない"車は


壊れかけのラジオを残してその場を去った



























ピピッ…ガガガッ………





コチ…ラ……シブヤ…ク…ハン……





タダイマ、イキ…のコりが…ゼんいンシ亡!全イン死亡!





直チにイタいを回収シろ!タダち二遺体をカイ収しろ!





見つケられレばゴチソウだ!





橙髪と黒髪に続くゴチソウだ!






繰り返す!




生き残りが全員し亡!全いん死亡!





直ちに遺体をかい収しろ!直ちにイタいを回収シろ!





見つケられレばゴチソウだ!





橙髪と黒髪に続くゴチソウだ!





繰り返す






























このコンテストに参加させていただきました!


1話完結物語です!


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