jr. side
こーちの部屋の前に来て何度か扉をノックした
でも、返事も、反応も何も無くて、、
さすがに不安になってきたドアノブに手をかける
って思ってドアノブから手を離そうとした瞬間、ドアノブが動いた
つまり、鍵がかかっていない、、、、、
開いている……
そう宥めてくれる北斗はいつにもなく頼もしかった
hk. side
髙地の部屋のドアが開いていた
いつもなら鍵をかけている髙地が、、、
いつもみたいに起きてこないし、扉が開いていることに樹はびっくりして、不安定になったのか焦りが見えた
ちょっと過呼吸になりそうなのを必死に宥めて落ち着かせた
でも、俺は知っている
こういう時の髙地は、、
「鬱」になりかけている、精神が不安定になっている、髙地の前兆であることを
前に1度だけ見たことがある
仕事でもプライベートでも何も上手くいかなくて引きこもりがちになり、ご飯も食べなくなって、色々雑になった髙地。
精神が不安定になっていると思った俺は病院に行かせ、軽度の鬱だと診断された
でも、それももう1、2年前のこと、
すっかり治ったと思っていた
でも、ずっと苦しかったのかな、1人で耐えてたのかな、、
なぁ、髙地
ガチャ
入ると、ベッドの上で寝っ転がっている髙地
ただの寝坊かと思ったけど、怖いほどに寝息もしないし、動きもしない
やっぱり、予想は当たっていた
また、ネガティブ思考に陥って出れなくなってしんどくなっていた
それを教えてくれた髙地は水分を多く含んだ目をしていて、今にも消えてしまいそうなくらい、儚く見えた












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!