叶「もう帰っちゃうの?」
あなたの下の名前「あぁ…まぁ朝食まで頂いたんで…それにローレンと話がしたい」
叶「そっか……ってえ??!」
俺が叶くんに帰る旨を伝えると急に叶くんは目を見開いて驚く
あなたの下の名前「えっと…どした??」
少し叶くんは考えた後口を開く
叶「"ローレン"ってさ、ローレン・イロアスのこと?」
あなたの下の名前「…なんで知ってんの??!」
思わず大声で問いかけてしまうう
叶「ん〜…ひみつ♡」
語尾にハートがついたような話し方で唇に人差し指を当てる叶くん
俺は思わず苦笑いを浮かべてしまう
あなたの下の名前「叶くんらしいねwとりま行くわ!」
叶「…元気出た?」
あなたの下の名前「…うん。ありがとう…」
俺はそう言うと叶くんの家を出た
本当は全然憂鬱だ
寧ろ怖かった
ローレンに会うから
それもあるけれどもっと違う怖さがある
俺の素を見せてしまったことだ
表ではニコニコしてて裏ではだるがってる東条あなたの下の名前ではなく
脆くて暗い"橘"あなたの下の名前だ
(どうしよう…)
ローレンにまた嫌だと言われて逃げる先がない
叶くんに会うのはもう怖い
だって
あなたの下の名前「素で接しないといけないんだろ…?」
どんどんマイナスへと考えるこの自分が卑しくなり
宥めるためにスマホを開く
(不在着信…?)
電話アプリを開いても非通知設定になっていたため
てっきりよくある迷惑電話の類だと思っていた
新着メッセージに気づくまでは
(あれメッセージも来てる)
ローレンからの鬼電とメッセージの他に新着メッセージが少し前に来ていた
俺はそこをタップする
あなたの下の名前「…は」
ガシャン
俺はスマホを地面に落とす
_____
『あんたは私から逃げられないんだからね』
『無視するつもり?』
『あなたの下の名前ならわかるよね?あの家で待ってるから』
_____
あの女からだ
嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
俺はその場で座り込む
あなたの下の名前「誰か…っ…助けて…っ」
lrn sidelrn「あの橘っていう女ってまさか…!」
あなたの下の名前の母親…
だとしたら辻褄が合う
それに橘という名前に懐かしさ、聞き馴染みを感じたのは
あいつの元々の苗字が橘だったからだろう
俺が適当に言い放った東条という苗字
その印象が強くて
それにあのクソ親の名前なんて覚えていたくなくて
lrn「…まてあの母親」
『息子よ』
借りる目処の話をした時息子から借りると言っていた
デキ婚でできた子供
あの母親の年齢を考えると恐らくあなたの下の名前のことだ
lrn「…まずいっ」
俺はパソコンの電源を落とすと
直ぐ様警視庁を出た
NEXT→♡×40











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。