第116話

バラ〜Black〜
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2024/07/03 19:08

佐久間side


佐久間大介
阿部ちゃん!!
阿部亮平
佐久間ぁー!……うん、調子良さそうだね!笑


顔をジッと見られ、そう言われた

うん、だってやっと…



ふっかに会えるんだもん



なべさんにも涼太にもやっと会える

はやく帰りたい笑

時間が過ぎるのはあっという間でもう出る時間になっちゃった

はやく帰りたいけど、おじさんとおばさんとまたしばらくお別れは寂しい…

ほんとに向井家には感謝しかない

佐久間大介
おじさん、おばさんほんとにお世話になりました!すごく楽しかった、また遊びに行ってもいい?
向井母
もちろんやんか!笑 いつでもおいで?
向井父
身体に気ぃつけて頑張ってな!
佐久間大介
うん、ありがとう!
向井康二
そろそろ行こっ…新幹線の時間来てまう笑


いつも笑かせてくれて優しくて、第2の親だと勝手に思ってる、って言ったらね「大ちゃんとおんなじこと思ってるで!」って言ってくれたんだ!

ほんとうに大好き…

また駅まで送ってもらって新幹線で帰る



改札前で3人が待っててくれてるんだって!

新幹線では阿部ちゃんとこーじは駅弁を頬張ってて楽しそう笑

俺は、あんまりお腹空いてないんだよね〜

















………あれ、、

阿部亮平
佐久間、大丈夫?しんどい?
佐久間大介
……っ、ごめんトイレ…


吐き気がすごい…

俺は急いでお手洗いに入った

佐久間大介
ゔっ…ゴボゴホッ!!……はぁ…はぁはぁ…


気持ち悪い…

吐き気が止まらなくて…ついには嘔吐しちゃって

なにも思い当たりがないんだよね

新幹線揺られて気分悪くなったのかな?








向井康二
あっ…大ちゃん大丈夫?顔色悪いわ…
佐久間大介
うーん…ちょっと酔ったのかな?笑
阿部亮平
戻しちゃった?脱水ならないように水飲んでおきな…
阿部亮平
もう少しだからね…
佐久間大介
うん…


水飲んで水分取ったら少し落ち着いたような気がする





深澤side


渡辺翔太
ん?ふっか、あれ…持ってこなかったの?
宮舘涼太
あれって?
渡辺翔太
んー?佐久間のために買ったプレゼントだよ笑
宮舘涼太
へぇ〜、そんなの用意してたんだぁ笑
深澤辰哉
あっ…あれは、、渡す時ちゃんと決めてるから
深澤辰哉
だからその時までは…笑
渡辺翔太
ふーん、そっかぁ…笑


もう少しで…さくちゃんに会えるんだ、、

たくさん心配と迷惑かけちゃったから…

でもまずは阿部ちゃんが言ってた通り、思いっきり抱きしめたいな

宮舘涼太
……えっ
渡辺翔太
んっ?どうかした?
宮舘涼太
あ、いや…阿部ちゃんから連絡来てさ、今着いたんだけど、佐久間体調崩しちゃったみたい…
深澤辰哉
えっ……


大丈夫かな…

渡辺翔太
え、マジ?
宮舘涼太
まあさっき戻しちゃったみたいでそれで少し落ち着いてるみたいだけど…
渡辺翔太
あっ!いた!!


改札から出てきた3人

さくちゃんは顔色悪いけど、目が合ったらフッと微笑んでくれた

それに思わず俺も笑みが溢れた…笑

さくちゃんは2人に支えられてるのを振り解き、俺に向かって歩み寄ってくれている

俺も…さくちゃんのところへ小走りで行く





どんなことがあっても…





『俺たちの愛は、、決して滅びることはない』
















もう少し………









もう少しで……














バタンッ……









深澤辰哉
えっ……


もう少しと言うところでさくちゃんが崩れ落ちるように倒れた

とても息苦しそうにしながら、、





でもいつもと違う……

佐久間大介
はぁはぁはぁはぁ…はぁはぁはぁ……ゴホゴホ


明らかにただの体調不良じゃないよ…

深澤辰哉
さくちゃん……?さくちゃん!!!


急いでさくちゃんの元に走って抱き寄せた

どうした…どうしたの……?

深澤辰哉
さくちゃん!?さくちゃんしっかり…!!
渡辺翔太
なになに!?どうした!?
向井康二
大ちゃん!?苦しい!?


視点が定まっておらず、胸を押さえて苦しそうに頑張って息をしている感じ…

なにをしたらいいのかも分からないっ……

ただただ声をかけるだけ…

阿部亮平
胸が苦しい??
阿部亮平
どうしよっ…どうしよう……だ、 誰かっ…救急車……
宮舘涼太
お、俺が呼ぶっ!!
向井康二
阿部ちゃん!!
なんか処置しといた方がええとかないん!?
阿部亮平
えっと……えっと、、


みんな混乱状態のようだ…

宮舘涼太
ま、まって!?原因分かんないのに変にやらない方がいいんじゃないの!?駅員さんに言ったほうがいいよね…


何が原因かも分からず、ただ苦しむさくちゃんを見るだけで何も出来ない俺は自分自身に苛立った

佐久間大介
はぁっ…はぁはぁ……ゔっ…


再び嘔吐し、みんなはさらにパニックだ

なんで、こんな急に…

深澤辰哉
さくちゃん… 
















深澤辰哉
……………はっ…?


俺は数十メートル先にいるある人物と目が合った

な、なんで……なんでお前がっ、、

そいつが勝ち誇ったような様子と『憎しみ』の様子が混じり合ったような笑みを浮かべて俺をずっと見続けている




『あなたは私のもの…』





あいつが言った言葉が、、脳内に響き渡っている

















………………(笑)




黒いバラ 花言葉

『決して滅びることのない愛』『憎しみ』『あなたはあくまで私のもの』

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