いつものように彼の学校の近くを車で通る
ここ数日こうして窓から彼の姿を探すけれど一向に見つけられていない
宣戦布告をしたのにこれじゃあ何の進展もない
窓を閉めようとしたその時、梨沙と一緒に歩いているのが目に入った
倉木はそう答え2人の横に上手く車を止める
窓から顔を出し声をかける
先日裏口を教えてくれたお礼を言う
梨沙がいなかったら彼に会えていなかったのだから
さりげなさを装いながら2人の反応をじっと待った
その言葉に私は思わず頬が緩む
抑えきれない喜びが声に乗って跳ねる
世界が急に色鮮やかさを増したようだった
私は急いでシートベルトを外し車のドアを開ける
倉木に別れを告げ2人の横に並ぶ
放課後寄り道をして行きたかったけれどひとりじゃ中々入る勇気がなかった場所















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。