あなたside
次の相手はチェヨンちゃん。
今日は私の願った通りチェヨンちゃんとミナは隣に並んで座ってくれている。
私が席に座るまでの少しの間もお互いにプレゼントを見せあって楽しそうに話していた。
やっぱミチェン尊すぎる...!!!!!
チェヨンちゃんがここぞ問わんばかりにミナにくっついて楽しそうに笑う。
ずっと見たかった大好きな姿なのに実際に今になってみると胸が苦しくて何かが溢れてきそうでミナの顔をしっかり見ることすら出来ない。
私はこう言って笑うふりをすることしか出来なかった。
どんどん罪悪感が溢れてくる。
最後を言いに行くオタクなんて最低だ。
最後を伝えるなんてあまりにも残酷だ。
でも、言わなきゃいけない。
チェヨンちゃんがぷいっといじけてしまったのでなだめていると時間になってしまった、
ぷいっといじけていたチェヨンちゃんは終わりの時間が来たと気づくとすぐに笑顔になって次の約束をしてくれた。
でも私にはもう次はない。
私はついに今日一番大事な相手の前に座る。
そう言ってふにゃっと笑うミナを見ると胸が苦しくなる。
ずっとこの笑顔を見ていたかった。
最後くらいはコテコテの関西弁で自分の思うままにミナと向き合いたくて笑って誤魔化した。
ミナの不思議そうな顔を他所に私は小さな箱を取り出してミナの前でパカッと開ける。
私が持ってきたその小さな箱にはブルーダイヤが埋め込まれた指輪が入っていた。
ミナは指輪をとてもキラキラした目で不思議そうに見つめている。
指輪をそっと取り出して右手の薬指に付けると恥ずかしそうに笑った。
やっぱりミナはブルーダイヤが良く似合う。
ブルーダイヤを選んでよかった。
ブルーダイヤには"永遠の幸せ"や"絆を深める"という意味が込められている。
この思いが、あなたの元を離れてしまうけれど、どうか伝わってくれればいい。
私は深呼吸をしてミナに向き合った。
キラキラした指輪を見つめながら手をかざして笑いながらミナはこちらを向いた。
少しだけ沈黙が続いてミナが口を開く。
ミナは全然信じていない様子で"嘘や"と笑った。
そう言われて思い出す、ミナとTWICEと約束したことを。
ごめん、守れなくて、でも本当に嘘じゃないんだよ。
ミナがそう言った所で次へと促される。
ミナは最後までほんとだとは信じてくれなくて下唇をとがらせたまま私たちの時間は終わった。
前髪をいじりながら俯いたミナの顔が寂しそうで、辛くて。私は目を背けた。
次の場所にいたナヨンちゃんは私たち二人のただならぬ空気を感じたのか少し心配そうな顔をした。
そう言って誤魔化したけれどナヨンちゃんは納得いってなさそうな表情。
これ以上追求されるのは避けたくてプレゼントの話題にする。
私がそう言うと少し不満げながらも頷いてくれた。
私はそう言ってデカい全身うさぎに変身できるセットを渡した。
そう言ったナヨンちゃんに対する私の表情が少し動揺したのかその姿をナヨンちゃんは見逃さなかった。
私が何も答えないままでいると不安げな目でナヨンちゃんはミナと私を交互に見た。
沈黙の時間が流れていると次の場所へと促されてしまい何も言えないまま、心配だけかけたまま、終わってしまった。















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。