第9話

❄️
72
2025/10/17 10:41 更新
発表が終わり、「ありがとうございました」と力を込めて言う

精一杯やった

持っている力はすべて出した


パパ___社長が立ち上がり

私に評価をする


夢主の父
あなたの下の名前をカタカナで
夢主の父
君の“声”が、今日初めて届いた
夢主の父
今までは、誰かの模倣だったが
今日は、“君自身の言葉”になっていた
夢主の父
ただし、それは“始まり”だ
君の表現は、まだ浅い
夢主の父
“誰かの夢”になりたいなら、もっと深く掘らなければならない
あなたの下の名前をカタカナで
はい
夢主の父
『REBEL HEART』のダンス、よくやった
夢主の父
だが、君の“反逆”はまだ安全圏にいる
夢主の父
もっと危うくていい。もっと痛くていい
それが、“本物の表現”だ
夢主の父
以上だ
あなたの下の名前をカタカナで
ありがとうございました!




___________




翌日


あなたの下の名前をカタカナで
えっと、社長?
あなたの下の名前をカタカナで
お呼びでしょうか....…



社長に呼ばれて社長室に来てみると

なぜかそこには昨日月末評価を見ていた

韓国事務所のスカウトさんもいた


夢主の父
こちらの方がな
あなたの下の名前をカタカナで



・・・
昨日のステージ、とても印象的でした
・・・
準備生ではなく、すでに練習生でもおかしくないレベルです
あなたの下の名前をカタカナで
ありがとうございます....…
あなたの下の名前をカタカナで
でも、まだまだ足りません
・・・
でも、あなたは自分を魅せることができている
・・・
それをできる人は少ないですし
・・・
うちの事務所の方針にもあっています




・・・
私達の事務所であなたの下の名前をカタカナでさんを育てたいと思っています
・・・
練習生としてスカウトしたいのです
あなたの下の名前をカタカナで
私を…?
・・・
はい。次のステージに進みたいなら、連絡してください
・・・
もう“誰かの夢”じゃなく、“あなたの道”を歩くときです








あなた
パパ.......
あなた
私、どうするべきだと思う?
夢主の父
本気でやるなら、韓国での練習生生活が始まる
夢主の父
だけど…お前はまだ中学生だ





あなたはその夜、部屋の窓から東京の街を見下ろしながら考えた

韓国に行けば、夢に近づける

でも、高校はどうする?

母は何て言うだろう



匠は…





あなた
韓国に行けば家族と離れ離れになっちゃうんだよね…



スマホを開くと、匠からメッセージが届いていた

「あなた、雪が降ったぞ。久しぶりに匂いがした」





そのメッセージで呼び起こされる記憶



____________


あなた
あー、早く都会行きたーい!
また言ってるな
あなた
当たり前じゃん!何回でも私は言うよ
あなた
こんなとこにいちゃ、なーんにもできないんだから



真剣な私とは裏腹に

匠は笑って、雪の上に足跡を残しながら言った


でもさ、雪の匂いって、都会にはないだろ?


あなたはその言葉に、少しだけ足を止めた


雪の匂い


小さい頃、匠と一緒に雪だるまを作った時の、

あの冷たくて澄んだ空気

でもその時の彼女には、そんな記憶は邪魔だった
あなた
そんなの、忘れたよ


匠は何も言わず、あなたの前を歩いていった

あなたはその背中を見ながら、心の奥で何かが揺れた



____________





あなた
.......


あなたの胸がきゅっと締めつけられた



夢と現実

都会と田舎

未来と過去




あなたの下の名前をカタカナでは、決断を迫られていた




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