第7話

なな
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2018/06/16 11:53
朝の寒さと
目の痛さで
目を覚ます
あなた

あ.....腫れてる。

しょうがないもん
昨日は目を冷やさず
そのまま寝てしまったんだから
あなた

メイクで誤魔化そう。

あと3日だけ
あと3日だけ
三日後にはテテとの記念日なの
私が死に物狂いでテテの隣まできた日
そう
テテと私が付き合い始めた日
記念日は必ず祝ってた私達
テテは記念日を大切にしてる人だった
普段
忙しいテテは
記念日の時だけ私を思って
仕事を休んでまで隣にいる時がある。
私はいつもその時こう思うんだ。



" この時間がいつまでも続いてたらなぁ "



ってね。
仕事なんか捨てて
私の隣にいつまでもいて欲しかった。
それが重かったのかな?
だから、浮気したの?
こんな女でごめんね。
テテ
テテ
何泣いてんだよ。
あなた

え....?

テテ
テテ
だから、なに泣いてんだよ。
あなた

いつの間に帰ってたの....

テテ
テテ
俺の質問に答えろよ。
あなた

ごめん....

テテ
テテ
理由になってないんだけど
あなた

ごめんなさい....

テテ
テテ
はぁ....うざ。
『うざ』
『うざ』
『うざ』
『うざ』
『うざ』
『うざ』
『うざ』
この言葉が何回も頭の中を回る。
テヒョンはガチャっとドアを閉め
家を出た。
こんなにも嫌われてたんだ。
ズキズキと胸が痛む。
いや、
もう、体の中に心臓がないくらい
心臓がある感覚なんてどこにもなかった。
まさに
人形のよう

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