第4話

強行突破?
27
2025/07/01 00:22 更新



初めての出来事だということもあり、あまりの緊張に心だけでは対処しきれず身体が反応していた。


やっと目を開けられたのは体感3秒後。そして私の手の掌はすっかり手汗で滑りが良くなっていた。
すかさず1折しているのを隠すためにクリップで留めているスカートの裾で拭く。


勢いと共に瞑った目は直ぐにはそらの眩しさには対応できず、私の眼が彼女を捉えるのには更に2秒は経っていた。


そこにいた少女は、よく見るJKとは少し変わっており、顔の前には1枚の紙が髪の上からテープで貼られている。本来顔は見えない筈だが、夢に満ち溢れた表情をしているのを直感した。
gnms
gnms
良いですよ〜!!
gnms
gnms
あっ、でも犯罪は、。

lil-
lil-
そうですよね、、。




lil-
lil-
って、えぇ、!?
断られると思っていた私。そして喉で準備をしていた言葉は相手の返事すらも脳で理解する間もなく発せられた。

だが、それは全くの見当違いで目の前には眩しすぎる笑顔が紙の隙間から覗いて見え、OKを出されたことを実感する。
lil-
lil-
私が言うのもなんですけど、本当に良いんですか、、、?よく詐欺とかに合いません、?


gnms
gnms
急にめっちゃ失礼ですね!?

lil-
lil-
ま、まぁ。仲間になってくれるならその方が都合が良いです!



もはや彼女の言葉など耳に届いていない。
あーだこーだ足りない脳で次の台詞セリフを考える。


だがそれも全くの無意味だ。


gnms
gnms
あ、あの〜、。
gnms
gnms
名前って?



少しの間の静寂を打ち破ったのはgnmsさんの方だった。


名前も知らない相手を仲間にするなんてとても今更だが、自分から先に挨拶しておくべきだったと後悔する。


lil-
lil-
忘れてました、、、。
gnms
gnms
そんなことだろうと思いました。



lil-
lil-
私の名前はlil-。長禄高校の1年で、寮学生です!
gnms
gnms
私も長禄高校2年、寮学生です。gnmsって言います。


まさかの先輩。しかも寮学生。1年と2年の寮は同じ塔なため、普段生活していれば会うこともあっただろうが、今の今までこの人を見たことがなかったのは入学してから初めての夏休みをまだ迎えていなかったからだろう。
ていうか、先輩なら敬語で話してて正解だった。
でも、さっき失礼なことを言ってしまった気もする。


そんなことを気にしていても仕方がない。私は早く師匠を見つけないと行けないんだから。

それに、gnmsさんなら許してくれるはず、、!



lil-
lil-
もう早速次の場所に向かいましょ!!
lil-
lil-
向かっている間に色々お話もできるでしょうし、!

またもや強行突破で自分の意見を押し通す。仕方がない。時間がないのだから。


gnms
gnms
そうですね。これからよろしくお願いします、lil-さん、!



lil-
lil-
あっ、これだけ渡しておきます。次の場所で使うので無くさないでくださいね?


そう言いポケットから雑に取り出し、彼女の手のひらに押し付けるように渡す。

gnms
gnms
は、はぁ。


困惑しながらも咄嗟に握った自身の手にあるものを確認しようとするgnmsさんを横目に、歩き出す。



次の目的地は懐かしながらの神社だ。


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