夜の東京
ネオンがきらめく街を、帽子とマスクで変装した3人の少女が歩いていた。
IVEのユジン、ガウル、レイだ。
明日は日本でのライブ。
その前日の夜、3人はこっそりホテルを抜け出して夕食を探していた。
ユジンがガウルの腕を軽く叩く。
ガウルは少し考えて肩をすくめる。
レイがすぐに反応する。
ガウルは困ったように笑う。
するとユジンが前を指差した。
レイもすぐに反応する。
ガウルは笑いながら頷いた。
3人は焼肉店に入り、こぢんまりした席に座った。
ジュージューと肉が焼ける音が店内に広がる。
レイがトングを持ちながら言う。
ガウルは自信なさそうに笑う。
するとユジンが笑いながら言う。
レイもすぐに乗る。
ガウルは目を細めて2人を見る。
ユジンはニヤニヤしながら言う。
レイも笑いながら頷く。
ガウルは苦笑した。
3人は結局、笑いながら焼肉をたくさん食べた。
ライブ前日の束の間の自由な時間だった。
食事を終えると、夜の街を歩きながらホテルへ戻ることにした。
東京の夜は明るい。
看板の光、人の声、車の音。
その途中で、ふとガウルの足が止まった。
通り沿いにある小さな楽器店。
ショーケースの中には、ヴァイオリンやチェロが並んでいた。
ガウルは静かにチェロを見つめる。
それに気づいたユジンが声をかけた。
そして少し笑いながら言う。
ガウルはハッとして笑った。
レイは突然、両手で弓を持つような仕草をして弾く真似をした。
ガウルは思わず笑い出す。
そしてガウルは少し体を構えて見せた。
レイは目を輝かせる。
ユジンは驚いた顔で笑いながら言った。
ガウルは少し遠くを見るような目をした。
レイが興味津々で聞く。
ガウルは懐かしそうに笑った。
ユジンが笑いながらからかうように言う。
ガウルも笑った。
でも心の中では、はっきり覚えていた。
14年前の夏
突然仁川に現れた
チェロを弾いていた綺麗なお姉さん。
あなたオンニ
3人はホテルに戻った。
ユジンとレイは同じ部屋。
ガウルはウォニョンと同室だ。
部屋のドアを開けると、シャワーの音が聞こえた。
ウォニョンがちょうどお風呂に入っているようだった。
ガウルはベッドの上に腰を下ろす。
そしてさっき見たチェロを思い出した。
静かな部屋。
シャワーの音だけが響いている。
ガウルは小さくつぶやいた。
忘れていたわけではない。
ただ、忙しすぎて思い出す余裕がなかっただけ。
あの時の約束。
アイドルになったらチェロを演奏してほしい。
ガウルは天井を見つめながら、静かに笑った。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。