さて、ベルトルトが現れた今、
私がすべきことは何か。
答えは簡単。逃げるのだ。
エレンの腕を引っ張ろうとしたが、
払い除けられる。
あーもう!
こんなことしてる場合じゃ…
ドゴォッ!!
ものすごい音が耳に突き刺さる。
そして、やっぱり、瓦礫が降ってきた。
やばいかもしんない。
ワンチャンここで死ぬ可能性出てきたな。
まだ物語序盤なんだが。
せめてもうちょっと生きたい。
っっ!!!!
めっちゃ忘れてたぁー!!
そうだったよ。
ここでエレンのお母さん死ぬんだ。
やばいやばい。
私ともあろう人が、
そんな大事なことを忘れるなんて。
エレンの腕を掴む。
母親が、巨人に食べられるところなんて…
見ないほうが…
私の手を払い除けて、
エレンは走って行ってしまった。
ミカサもそれを追いかける。
こんなの、私も追いかけるしかないじゃん!
アルミンは不安そうだ。
私も不安なんだから、そんな顔しないでほしいけど…
今、私は、歳上のお姉さんだ。
あー溢れ出る主人公感!私、やばくない?
私が守るとか言っちゃった〜!
ふっ……口が滑って大口叩いてしまった…
でも、まあ、いいか。
エレンのお母さんが生き延びれば、
エレンは闇堕ちしないかもしれないし。
で、世界中の人が助かってハッピーエンド!
私は世界のヒーローになるの!















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!