第91話

 end¦[ inm ]この先も変わらないもの
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2026/09/23 12:00 更新















 inm
 あなたの下の名前 ( カタカナ )! 
あなた
 ライ、お待たせ 







   「 次期国王を
     ライ・イナミ・ヴァン・ディティカ
 
     次期王妃を
     あなたの下の名前 ( カタカナ )・ド・アストレアに定める 」



   陛下の遺した言葉通り、私はライの隣に
   ならんで今日、この国の王妃となる。







︎︎
 新たなる王よ
 この国の命運をその御手に預かる者として、 
 貴方様が国を導き、この国に生きる全ての
 民の幸福を願うことをここに誓われよ
 inm
 ディティカの名に、ここに誓います 
︎︎
 ここに、新たなる国王の誕生を!!! 



︎︎
 そして新たなる王妃よ
 王の隣を歩み、この国の未来を共に
 背負う者として、この国に生きる全ての
 民に安寧を約束することをここに誓われよ 
あなた
 アストレアの名に、
 そしてディティカの姓に誓います 
︎︎
 ここに、新たなる王妃の誕生を!!! 







   湧き上がる歓声の中、こうして私たちは
   王冠とティアラを授かった。

   この先の未来を紡ぐ者たちとして ─────。







   ・ ・ ・







   二年後……







 hbc
 あなたの下の名前 ( カタカナ )ちゃん久しぶりー! 
あなた
 マナ!久しぶりだね 
 hbc
 西国の王妃と、アストレア公爵として
 最近は東国でもあなたの下の名前 ( カタカナ )ちゃんの活躍を聞かん 
 日はないで?
あなた
 毎日忙しいけど、充実してるよ 
あなた
 マナも本格的に
 東国の王太子になったんだよね? 
あなた
 この先、東国の国王になったマナと、
 西国のライや私が手を取り合う未来も 
 あるって考えると、すごく楽しみ!







   西国王城で開催された大規模な夜会に
   他国からも数多くの人々が集まり、大広間は
   これまででいちばん賑やかで、ごった返して
   いるくらいだった。






 inm
 あ、マナ!
 来てくれたんだありがとう!! 
 hbc
 ライ〜誕生日おめでとう! 







   だって今日は、西国の国王陛下である
   ライの " 20歳 " の誕生日だから。






 inm
 あなたの下の名前 ( カタカナ )、せっかくだし踊ろ 
 ほらこっちこっち! 
あなた
 あ、ちょっとライ!! 







   戴冠式の日からたったの2年で、西国
   ディティカはこれまで以上に発展した国
   となった。

   東国との交流が深まったのもそのひとつ、
   そして ─────

   廃れ、奥へと追いやられつつあった魔術や
   妖術を復旧し、今ではリリィが講師として
   王都でも魔術や妖術の知識を広めていた。



   なりたい夢を見つけた、と目を輝かせる
   リリィとは、今では定期的にお茶を交わす
   仲だ。






 inm
 ねぇあなたの下の名前 ( カタカナ ) 
 王妃になって毎日どう? 
あなた
 なに急に……、 
 忙しいけど楽しいよ 
 inm
 んは、そっか!
 オレも毎日楽しいよ、
 なんてったってあなたの下の名前 ( カタカナ )が居るから 
あなた
 ……お酒でも勧められたの? 
 inm
 なんでそうなるの
 オレからあなたの下の名前 ( カタカナ )へ、素直な気持ちだよ? 







   音楽に合わせてステップを取って、気恥ず
   かしくなっては目を逸らす。

   でも目を逸らせば腰を引かれ、距離が縮まって。

   私を困らせるライを少し睨めば、ライは楽し
   そうに笑っていた。



   そうして、生誕祝賀夜会は暗い空に熱を
   残したまま終わっていく。






 inm
 あー楽しかった 
あなた
 そうだね 
あなた
 改めて、
 お誕生日おめでとう……ライ 







   人々が帰り、夜の静寂に包まれたバルコニー
   から空を眺めながら、私はライの隣に並んだ。



   20歳、それは輪廻の代償を払う歳。

   でも今、ライは隣で私へ笑いかけてくれて
   いる。

   それが何よりも嬉しくて、幸せで。






あなた
 この先もこうしてお祝いするから、 
 ずっと……! 
 inm
 うん、約束 







   満点の星空の下、小指を交わして笑い合う
   私たちの話を、過去の私にしたら信じて
   くれるだろうか。



   また、怖くなって逃げ出すかもしれない。
   挫けて泣いてしまうかもしれない。

   でも、その度にきっと知るだろう。



   この先の未来は、誰にも分からない。

   分からないからこそ、私たちは何度だって
   迷い、悩み、間違えながら選んでいくんだって。



   ───── これは、私の人生という
   長い長いひとつの物語なのだから。



















   ───── 終章.『 未来 』


   嫌われ悪女様の二度目の人生.Fin


















月喰
月喰
 とても素敵な曲です
 良ければエンディングにお聞きください🍀 










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